また、車両重量をわずか950kgに減らすための特別な作業として、フロントマスクを印象付ける2個のLEDサークルは、レーザーカットされたスリムなライトバーに置き換えられ、同じくテールライトユニットの機能はプロトタイプでのル・マン24時間レースも意識し、リヤウイングとシャークフィン中央先端の3つの垂直セグメントに再配置された。これらチューンはどちらも前後オーバーハングの軽量化に貢献する。

「A110パイクスピークは、この象徴的なモデルのもっともワイルドな側面を引き出した」と語るのは、アルピーヌのチーフデザイナーであるラファエル・リナーリ。

「もともと機敏で軽量なデザインだが、その独特のエアロダイナミクスと極端なプロポーションにより、純粋な“レーシングビースト”となった。このプロジェクトはシグナテックの技術チームとの緊密な協力のおかげで、非常に短期間で完了したんだ」と続けたリナーリ。

「我々の作品がアメリカの本拠地で強豪に挑むのを楽しみにしているし、デザインに協力してくれた(A110担当)デザイナーの岡崎淳氏とヴィクトル・スフィアゾフ氏に感謝している」

 今季で第101回大会を迎えるPPIHCには、通算4回の“King of the Mountain”獲得を誇る総合記録保持者、ロマン・デュマも参戦。北米フォード・パフォーマンスと新興STARDが共同開発したモンスターEV『フォード・パフォーマンス・スーパーバン4』で出場するほか、タナー・ファウストは元F1王者ジェンソン・バトンが開発に関与したイギリス製の『Radford Type 62-2(ラドフォード・タイプ62-2)』をドライブする。

 そして惜しまれつつ世を去った故ケン・ブロックの愛娘であるリアは、父の遺作でもある1400PSのモンスター4WD『Hoonipigasus(フーニピガサス)』のステアリングを握り“トリビュート・ラン”を実施する計画が明かされている。

標高が高まるほど空気密度の薄くなる高高度でもダウンフォースを生み出す、完全2分割の巨大なリヤウイングを装着する
6月25日の本大会に向けた最終準備を進めるべく、コロラドスプリングスでの調整が続けられる

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