天国に捧げる総合優勝/ロリポップマンを務めたチーム代表/ポールを上回るファステストラップetc.【ニュル24時間Topics】
***ローヴェ・レーシングのチーム代表であるハンス・ピーター・ナウンドルフは、BMW M4 GT3が夜間の走行でポジションを上げた理由を説明した。
「これはターボでは自然なことだ。気温が下がることで、燃焼室内の圧力が良くなるのだ。これは標準的なことだし、スパでも同じことが起きる」
***102号車BMWを走らせたワーケンホルスト・モータースポーツは、トップ予選での事故から修復を経て、決勝レースでは力強い走りを見せたが、トーマス・ノイバウアーがバックマーカーをパスする際にマシンが接触。その結果、オイルと冷却水のラインを損傷し、リタイアとなった。
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■予選ポールタイムを上回る20号車フェラーリのファステストラップ
***総合優勝を果たしたフリカデッリ・レーシングのパートナーであるリナルディ・レーシングは、同じくメンテナンスを担当したヴォッケンシュピーゲル・チーム・モンシャウの20号車フェラーリでも総合9位を獲得し、SP9プロ・アマクラスで優勝を収めた。
***20号車フェラーリをドライブしたダニエル・ケイルヴィッツは、決勝レース開始から15時間が経過した午前7時ごろに、ニュルブルクリンク24時間のイベントラップレコードを破る8分8秒006を記録した。これは、ラファエル・マルチェロが金曜日に記録した予選ラップレコードを1.052秒上回るタイムだった。
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■全損のダチアと復活のマンタ
***118号車ダチア・ロガンを走らせたオリス・ガレージ・レーシングはSNS上の声明で、54号車ディナミックGT SRLのポルシェ911 GT3 Rとのクラッシュで受けた損傷は、チームのニュルブルクリンク24時間レース参戦プロジェクトの終了を招いたと発表した。チームはその理由として、損傷したエンジンの調達が現在では不可能であることを挙げている。
ダチアをドライブしていたマクシミリアン・ヴァイサーメルは、メディカルチェックのため地元の病院に運ばれたが、無事が確認された。ダイナミックの54号車ポルシェをドライブしていたラウリン・ハインリッヒには、クラッシュの過失があるとして3000ユーロ(約45万円)の罰金が言い渡されている。
***ニュルブルクリンク24時間の名物マシンとして人気を博す121号車オペル・マンタは、117周を完走し、総合74位/クラス2位でフィニッシュ。マンタをドライブしたフォルカー・ストリチェクは、ニュル24時間レース45回目の出場を果たし、自身の持つ最多出場記録を更新した。
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