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 その予言どおり、最前列から発進したサットンは、ディフェンディングチャンピオンのトム・イングラム(ブリストル・ストリート・モータース・ウィズ・エクセラー8/ヒョンデi30ファストバック Nパフォーマンス)をスタート直後から引き離し、レース1で快適な“ライト・トゥ・フラッグ”を達成。

 続くレース2も、序盤から他車より秒単位で速いラップを刻んだサットンが連勝を飾り、イングラム、クックとまったく同じ顔ぶれのポディウム中央に登壇。これでBTCCに週末3ヒート制が導入されて以降、3週連続で2勝を挙げた初のドライバーとなった。

「また良い週末になったね」と破顔一笑のサットン。「僕らが冬の間にクルマに加えた変更の多くは、主に中高速に焦点を当てていた。それこそが僕らを有利にするだろうと予測していたが、そのとおりになったんだ。クリーンエアだったレース1と2はうまくいきすぎたぐらいだし、リバースのレース3ではバランスに苦しんだけどね」

「次戦のオールトンパークも僕らが強くなれるサーキットだと思うし、白紙の状態でそこへ行き、良い位置に自分自身を置けるよう努めるよ」

 週末の最終ヒートとなったリバースグリッドのレース3は、その前戦で他車と衝突し、3グリッド降格ペナルティを受け5番グリッド発進となっていたダニエル・ロウボトム(NAPAレーシングUK/フォード・フォーカスST)が、クルマの戦闘力を見せつけるようなレースを披露。

 オープニングで4番手として、続くラップでリッキー・コラード(TOYOTA GAZOO Racing UK/トヨタ・カローラGRスポーツ)を仕留めると、5周目にはエイデン・モファット(ワン・モータースポーツ・ウィズ・スターライン・レーシング/FK8型ホンダ・シビック・タイプR)を、10周目にはついに首位アダム・モーガン(チームBMW/BMW 330e Mスポーツ)のインを刺し、スラクストンでのフォード・フォーカスST全勝を確実にし、自身の今季初勝利を手繰り寄せた。

 続く2023年BTCC第5戦は、選手権リードを拡大したサットンが言及したとおり、フォーカスSTにもフィットするであろうオールトンパークで、6月17~18日に開催される。

レース2も、序盤から他車より秒単位で速いラップを刻んだサットンが連勝を飾った
レース2も、序盤から他車より秒単位で速いラップを刻んだサットンが連勝を飾った
これでサットンは、BTCCに週末3ヒート制が導入されて以降、3週連続で2勝を挙げた初のドライバーとなった
これでサットンは、BTCCに週末3ヒート制が導入されて以降、3週連続で2勝を挙げた初のドライバーとなった
レース3では3グリッド降格ペナルティを受け5番グリッド発進となっていたダニエル・ロウボトム(NAPAレーシングUK/フォード・フォーカスST)が、クルマの戦闘力を見せつけるようなレースを披露
レース3では3グリッド降格ペナルティを受け5番グリッド発進となっていたダニエル・ロウボトム(NAPAレーシングUK/フォード・フォーカスST)が、クルマの戦闘力を見せつけるようなレースを披露
「エイデン(・モファット)も素晴らしいドライブをしていたが、僕らのクルマが完璧だった」とレース3勝者ロウボトム
「エイデン(・モファット)も素晴らしいドライブをしていたが、僕らのクルマが完璧だった」とレース3勝者ロウボトム

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