これでリードを引き継いだソノマ3勝のトゥルーエクスJr.に対し、終盤で立ちはだかったのが前戦勝者カイル・ブッシュ(リチャード・チルドレス・レーシング/シボレー・カマロ)と“出場停止明け”のチェイス・エリオット(ヘンドリック・モータースポーツ/シボレー・カマロ)で、残り15周でリスタートを迎える際にエリオットはステイアウト、ステージ2勝者ブッシュとコーションの瞬間に首位だったトゥルーエクスJr.の2台は、コールを受けピットへと向かう。
これで4番手からの再開を迎えた19号車のカムリは、背後につけた元僚友ブッシュの追撃も退けると、好調ライアン・ブレイニー(チーム・ペンスキー/フォード・マスタング)やレディックを早々に仕留め、すぐさま首位エリオットの背後に迫る。
ここで躊躇せず、ミドルセクターでインを奪ったトゥルーエクスJr.がリードを奪還し、そのままフィニッシュ。ソノマ4勝目、キャリア通算33勝目を手にする結果となった。
「パートナーやファンのみんながいなければ、これを達成することはできなかった。ああ……こんな素敵な一日を過ごし、あれだけの走りを可能にし、僕の周囲にいるような完璧なチームを持つことができて、本当に信じられない気分だ! 彼らは今、あらゆることをやっているし、これほどのクルマをドライブするのはとても楽しいよ。全部、彼らのおかげだ!」と、喜びを語った2017年のカップ王者。
「トヨタ、TRD、JGRの全員が、オフシーズンの再設計に多大な労力を費やした。我々はNASCARと協力し、いくつかの要素を再設計する必要があったんだ」と続けたトゥルーエクスJr.。「誰もがそこで良い仕事をした。僕のチーム……全員に脱帽だよ。昨季はここでひどい成績を収めたのに、戻ってきて基本的に同じクルマでこの戦績を達成できるなんて、本当に信じられないことだ。ただただ、彼らを誇りに思っている」
同じくソノマで併催されたNASCARエクスフィニティ・シリーズ第14戦『ドアダッシュ250』は、ポール獲得のカイル・ラーソン(ヘンドリック・モータースポーツ/シボレー・カマロ)や、ロードコースの名手A.J.アルメンディンガー(カウリグ・レーシング/シボレー・カマロ)を仕留めたアリック・アルミローラ(RSSレーシング/フォード・マスタング)が、シリーズ4勝目を記録。チームにエクスフィニティでの初勝利をプレゼントする結果となった。


