そのほか、タイトル争いでニッサン、RBRAホールデンと並ぶライバル筆頭候補となるのが、DJRチーム・ペンスキーに移籍したスコット・マクローリン。最初のセッション終了間際に、マクローリン操るシェルカラーのフォード・ファルコンがトップタイムを記録するかに思われたが、わずかにコースオフ。最終的に4番手に留まった。
そのマクローリンが離脱したギャリー・ロジャース・モータースポーツ(GRM)に移籍した元王者のガース・タンダーも有力候補のひとり。チームはこのオフシーズンに契約解除で騒動となったボルボのS60スーパーカーを北欧スウェーデンに返送。新たにホールデン・コモドアを製作し、ジェームス・モファットとの2台体制で開幕戦を迎えることとなった。

また、今季を最後にホールデンのワークス指定を外れ、『ホールデン・レーシング・チーム(HRT)』として迎える最後の1年を“モービル1HSVレーシング”の名称で戦うこととなったウォーキンショー・レーシングは、スコット・パイとジェームス・コートニーが1年の最初の公式プラクティスで6、7番手に付けるなど意地をみせた。

シーズン後半に控える500km超レース“エンデューロ・カップ”ではセカンドドライバーの起用が認められており、そこに向けては新たなドライバーとしてGP2&GP3で優勝経験を持ち、2015年にはスーパーフォーミュラのテストも経験したニュージーランド人、リッチー・スタナウェイが参戦。モンスター・エナジー・レーシングのフォード・ファルコンをドライブする予定となっている。


●2017年ヴァージン・オーストラリア・スーパーカー・シリーズ ドライバーラインアップ
No. | Team | Driver | Car |
---|---|---|---|
2 | モービル1・HSVレーシング | スコット・パイ | ホールデン・コモドアVF |
3 | LDモータースポート | タズ・ダグラス | ホールデン・コモドアVF |
5 | ボトルOレーシングチーム | マーク・ウィンターボトム | フォード・ファルコン |
6 | モンスタエナジー・レーシング | キャメロン・ウォーターズ | フォード・ファルコン |
7 | カーセールズ・レーシング | トッド・ケリー | ニッサン・アルティマ |
8 | チーム・クリスプサル | ニック・プレキャット | ホールデン・コモドアVF |
9 | エレバス・ペンライト・レーシング | デビッド・レイノルズ | ホールデン・コモドアVF |
12 | シェルVパワー・レーシングチーム | ファビアン・クルサード | フォード・ファルコン |
14 | フレイトライナー・レーシング | ティム・スレード | ホールデン・コモドアVF |
15 | セングレッド・レーシング | リック・ケリー | ニッサン・アルティマ |
17 | シェルVパワー・レーシングチーム | スコット・マクローリン | フォード・ファルコン |
18 | プレストン・ハイヤー・レーシング | リー・ホールズワース | ホールデン・コモドアVF |
19 | TEKNOウッドストック・レーシング | ウィル・デイビソン | ホールデン・コモドアVF |
21 | チーム・クールドライブ | ティム・ブランシャード | ホールデン・コモドアVF |
22 | モービル1・HSVレーシング | ジェームス・コートニー | ホールデン・コモドアVF |
23 | ニッサン・モータースポーツ | マイケル・カルーソ | ニッサン・アルティマ |
33 | ウイルソン・セキュリティ・レーシングGRM | ガース・タンダー | ホールデン・コモドアVF |
34 | ウイルソン・セキュリティ・レーシングGRM | ジェームス・モファット | ホールデン・コモドアVF |
55 | スーパーチープ・オート・レーシング | チャズ・モスタート | フォード・ファルコン |
56 | MEGAレーシング | ジェイソン・ブライト | フォード・ファルコン |
62 | LDモータースポート | アレックス・ルーロ | ホールデン・コモドアVF |
78 | チーム・ハーベイ・ノーマン | シモーナ・デ・シルベストロ | ニッサン・アルティマ |
88 | レッドブル・ホールデン・レーシング・オーストラリア | ジェイミー・ウィンカップ | ホールデン・コモドアVF |
97 | レッドブル・ホールデン・レーシング・オーストラリア | シェーン-ヴァン・ギズバーゲン | ホールデン・コモドアVF |
99 | エレバスGBガルバナイズ・レーシング | デイル・ウッド | ホールデン・コモドアVF |
888 | チーム・ボルテックス | クレイグ・ラウンズ | ホールデン・コモドアVF |