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「このレースの週末は目がくらむようだった! 2回の優勝、3回の表彰台、3回のファステストラップを獲得したことは素晴らしいし、これ以上言うことはないよ」と、大満足のリザルトを手にしたヒル。

「このクルマとチームは真のヒーローであり、今週末は本当に状況を好転させることができた。レース3はアダム(・モーガン)にとって残念だったが、コリン(・ターキントン)はOld Hall(オールドホール)のアウト側から非常に良い動きをしていたから、僕も次のターンでイン側に飛び込んで2番手を狙う準備ができていた。BMWのワン・ツー・スリー・フィニッシュを達成したのは彼らの功績であり、本当に素晴らしい気分だよ」

 一方、2戦連続2位と週末も好成績を維持したサットンは、最終ヒートに関してのみ「ピットで見守るのではなく、レース3の終わりまでコース上に居られた方が良かったさ!」と悔しさを滲ませる。

「少しずつコツコツと積み重ねてきて、満足のいく数字まで差を得るべく、最初の2戦でトム(・イングラム)の前でフィニッシュした。それなのにすべてが帳消しになってしまったんだからね……週末大量得点の努力が、ひとつのインシデントによってすべて台無しになった」と続けたサットン。

 同時に、ここでBMWが全勝を挙げたことがシーズン後半戦の展開を示唆するものだとの見解も示し「厳しい戦いが待ち構えている可能性が高い」とも付け加える。

「今季前半は僕らが勝利を重ねたことに悲鳴が聞こえてきたが、BMWはここで調子を上げ、ソフトタイヤで速いクルマを走らせた。つまりBTCCは僕らだけのショーじゃない。BMWはすぐそこに迫っているし、トムも着々とポイントを重ねている」

「見た目ほどの差はないし、今回そのマージンがさらに削られたのは理解すべきだね」

 その言葉どおり選手権首位サットンの183点に対し、2番手のイングラムは169点、3番手ターキントンが142点と、例年どおりの接戦となっている2023年シーズン。シリーズはここから短いサマーブレイクを挟み、7月29~20日の第6戦クロフトで再開される。

かつての名門から支援を受けるジョシュ・クック(One Motorsport with Starline Racing/FK8型ホンダ・シビック・タイプR)も6位、5位、7位と安定して上位に喰い込む
レース3はセーフティカー再開明けにBMWの三つ巴状態に。ここでアダム・モーガン(Team BMW/BMW 330e M-Sport)が下がる構図に
「昨夜は27番手の最後尾からスタートしなければならないと分かって、少し落ち込んでいたが、最高の結末!」とレース3勝者コリン・ターキントン(Team BMW/BMW 330e M-Sport/右)

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