更新日: 2023.07.20 15:16
約13年ぶり開催地でルノー勢が躍動。TGRAカローラのサンテロは惜敗の2位/TC2000第7戦
しかしライバル陣営が食い下がったのもここまでとなり、現地午後の15時に始まった予選セッションでは、フルーエンスGTが他を圧倒する仕上がりであることが明らかに。サンテロのカローラが4番手に入った以外、トップ5をルノーが占拠する結果となり、王者ペーニャを先頭に18歳の新鋭イグナシオ・モンテネグロ(ルノー・フルーエンスGT)、マリアーノ・ペーニャ、そして5番手にマルケスが並ぶグリッドとなった。
日曜25分+1周の決勝レース1は、シリーズ独自のスタートドローによりマリアーノが先頭スタートの権利を手にいれると、その優位を活用した先頭走者はプッシュ・トゥ・パスを発動する際にも優れた戦略を実行。追い縋る68号車トヨタ・カローラのサンテロを抑えてシリーズ初優勝を飾ってみせた。
このレースで3位に入り、弟の勝利をともにポディウムで祝った兄リオネルは、正午に始まったレース2では一転して主導権を握り、スタート直後のターン1で発生したふたりとの争いを制することに。
チャンピオンとして、兄としての威厳を示したリオネルが、そのままサンテロ、マリアーノと前戦のポディウム順をひっくり返した隊列を率いてチェッカー。シーズン最多勝ドライバーとしてチャンピオンシップのリーダーに返り咲いた。
この結果、スタンディングでは前戦勝者、YPFエライオン・オーロ・プロ・レーシングのフランコ・ヴィヴィアン(シボレーYPFクルーズ)が26点差の2番手に続き、以下37点差でモンテネグロ、58点差の同率でホンダのアルドゥソとトヨタのサンテロが続くオーダーへと変わっている。
続くTC2000の第8戦は、2021年以来2年ぶりとなるコルドバのシウダード・デ・リオ・クアルト・オートドロームで8月5~6日に開催され、刷新された新たなレイアウトで争われる。