しかしライバル陣営が食い下がったのもここまでとなり、現地午後の15時に始まった予選セッションでは、フルーエンスGTが他を圧倒する仕上がりであることが明らかに。サンテロのカローラが4番手に入った以外、トップ5をルノーが占拠する結果となり、王者ペーニャを先頭に18歳の新鋭イグナシオ・モンテネグロ(ルノー・フルーエンスGT)、マリアーノ・ペーニャ、そして5番手にマルケスが並ぶグリッドとなった。

 日曜25分+1周の決勝レース1は、シリーズ独自のスタートドローによりマリアーノが先頭スタートの権利を手にいれると、その優位を活用した先頭走者はプッシュ・トゥ・パスを発動する際にも優れた戦略を実行。追い縋る68号車トヨタ・カローラのサンテロを抑えてシリーズ初優勝を飾ってみせた。

 このレースで3位に入り、弟の勝利をともにポディウムで祝った兄リオネルは、正午に始まったレース2では一転して主導権を握り、スタート直後のターン1で発生したふたりとの争いを制することに。

 チャンピオンとして、兄としての威厳を示したリオネルが、そのままサンテロ、マリアーノと前戦のポディウム順をひっくり返した隊列を率いてチェッカー。シーズン最多勝ドライバーとしてチャンピオンシップのリーダーに返り咲いた。

 この結果、スタンディングでは前戦勝者、YPFエライオン・オーロ・プロ・レーシングのフランコ・ヴィヴィアン(シボレーYPFクルーズ)が26点差の2番手に続き、以下37点差でモンテネグロ、58点差の同率でホンダのアルドゥソとトヨタのサンテロが続くオーダーへと変わっている。

 続くTC2000の第8戦は、2021年以来2年ぶりとなるコルドバのシウダード・デ・リオ・クアルト・オートドロームで8月5~6日に開催され、刷新された新たなレイアウトで争われる。

しかし予選ではシリーズ最年長チャンピオン、リオネル・ペーニャ(ルノー・フルーエンスGT)が、18歳の新鋭イグナシオ・モンテネグロ(右下)との勝負を制する
しかし予選ではシリーズ最年長チャンピオン、リオネル・ペーニャ(ルノー・フルーエンスGT)が、18歳の新鋭イグナシオ・モンテネグロ(右下)との勝負を制する
前戦勝者、YPFエライオン・オーロ・プロ・レーシングのフランコ・ヴィヴィアン(シボレーYPFクルーズ)はランク2位に後退
前戦勝者、YPFエライオン・オーロ・プロ・レーシングのフランコ・ヴィヴィアン(シボレーYPFクルーズ)はランク2位に後退
レース1でマリアーノ・ペーニャ(ルノー・フルーエンスGT)がシリーズ初優勝を達成、レース2は兄がポジションを入れ替えての表彰台となった
レース1でマリアーノ・ペーニャ(ルノー・フルーエンスGT)がシリーズ初優勝を達成、レース2は兄がポジションを入れ替えての表彰台となった

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