更新日: 2016.04.14 15:12
片山右京「EVマシンがパリの歴史的な街並みを走ることが楽しみ」
4月23日(土)に開催されるフォーミュラE初のパリ大会。第7戦パリePrixを前に、テレビ朝日でレース解説を行う片山右京氏にシリーズ初となるパリ大会の見どころを聞いた。
■片山右京
Q:前戦ロングビーチではルーカス・ディ・グラッシが今度こそという勝利をあげましたね。
前回「除外」になって、すぐ次のレースで勝てるかといったらそんなに甘くないのに、勝ってしまうところがスゴ過ぎますね。ディ・グラッシは逆境にあっても、ポールポジションから速いマシンで逃げて勝つのではなく、3番手や2番手から粘って表彰台を掴む、そんなレースを魅せてくれるところがカッコ良過ぎますよね。
Q:ファーストシーズン同様、セカンドシーズンも後半戦に入ってきて、「1ポイント」をめぐる争いになり、「期待感」も高まっています。
どんな最新のテクノロジーや、マシンでも、結局操っているのは人間なので、その部分のプレッシャーとか勢いとか、一瞬の判断で流れが変わったりするから、今回のように色々な波乱があって、結果的にはこれだけタフなレースを消化して、尚「1ポイント差」ですからね。フォーミュラEならではの接近戦が、このセカンドシーズンでも変わらずに続くんだなと改めて思います。
Q:そして、後半戦が折り返して、次は初めての舞台『パリ』になります。
パリのコースはレイアウトを見る限り、シケインというよりは複合のテクニカルなコーナーが多く、パリの町がアメリカの区画された直角の道路と違って複雑なレイアウトですよね。ただそれが面白いと思いますし、モーターレース発祥の地であるフランスで最新のモーターレースが行われるという事がとても意味のあることですよね。
Q:観光名所でもあって歴史的建造物もある、市街地ならではの景観も楽しめますね。
「花の都」パリの歴史的な古い建物の中を、ましてやアンヴァリッドの周りを最新のマシンが走るとういことが、EVだからこそだし、革新的モータースポーツだなと楽しみな気持ちになりますよね。
Q:フォーミュラEのレース間隔についてはどのように感じていらっしゃいますか。
今まで南米とか北米、場所によって遠くにいる時は、ハード面のデベロップメントができないのでデータの解析だけ。現状持っているもので戦わなければいけなくなりますよね。この期間はマシンに触れないので強いチームはその流れのままで、そうじゃないチームなどのドライバーはフラストレーションが堪るでしょうね。
Q:チームアグリは今回、残念な部分があり、次こそは頑張って欲しいと思います。
せっかくのポール・ポジションだったりとか、トップからスタートできていれば、また違ったレース展開が見られたのではないかと思いますし、僕らの熱の入り方も違うので(笑)次は頑張って欲しいと思いますね。