新生TCRワールドツアーとの併催イベントを終え、ふたたび単独開催(GTやフォーミュラのイベントは併催)に回帰したTCRヨーロッパ・シリーズの第5戦が、7月22~23日にフランスのポールリカールで開催された。
しかしアクシデントに対するペナルティ裁定への不満が渦巻くなど、世界戦につられて不穏な空気が漂うシリーズでは、ふたたび衝撃的な事件が発生。ヒョンデ陣営として参戦する名門ターゲット・コンペティションが、各車両間で採用されるBoP(バランス・オブ・パフォーマンス/性能調整)に対する不満を挙げ、開催中のレース週末に「即時撤退」を表明する事態に。これに対し、TCRを統括するWSC代表マルチェロ・ロッティも「理解に苦しむ」との声明を発表する異例の状況に陥っている。