シーズン9最終戦となる第16戦では、デュエル形式の予選を勝ち上がったキャシディが2連続ポールポジションを獲得。2番手には第15戦で勝利したエバンスが続くかたちとなった。
決勝レースは予選後に降り出した雨が降り続くなか迎え、室内のドライ路面と室外のフルウエット路面が交互に続く危険なコース状況のなか、SC先導でレースはスタートする。
しかし、コースコンディションを確認しながら5周を完了したのちに赤旗が掲示され、レースは一時中断となってしまう。
赤旗掲示から30分後に再びSCランが開始されるも、2周を終えたタイミングで赤旗が再度掲示された。

2度目の赤旗中断から40分後にSCランは再開。2周を終えたのち、レースは8周目からローリングスタートが切られた。
隊列はポールポジションのキャシディを先頭に1コーナーへ。各車は室外のウエット路面に対処しつつ、気候と戦況の様子を見ながら周回を重ねていく。
首位のキャシディは、先頭の視界の良さを活かし、ファステストラップを更新しながら2番手のエバンスを徐々に引き離すペースで走行を続ける。

その後上位陣は順当に2度のアタックモード使用を終え、バッテリーマネジメントを優先的に行いながらレース後半に備える。
レース残り10周になったころには雨も止み、コースコンディションは次第に向上していく。すると2番手のエバンスが徐々にペースアップを開始し、トップのキャシディとの差を縮めていく。
しかし、首位キャシディもエバンスの走りに反応してペースをコントロール。チームタイトルを争う2台は、ファステストラップの奪い合いも白熱し、それぞれが交互に最速タイムを更新し合う展開となった。

その後上位勢の順位は総じて膠着状態となってレース残り5周に。その後は大きな順位変動もなく、キャシディがトップでチェッカーを受けポール・トゥ・ウィン。今季4勝目を飾った。
2位には前日の第15戦で勝利を挙げたエバンスが続き、3位には今季のシリーズチャンピオンに決定しているデニスが入った。
このキャシディのポール・トゥ・ウィン、7位バードを上回った6位ブエミの好走によりエンビジョン・レーシングは初のチームタイトルも獲得している。


