更新日: 2023.08.01 18:26
RFK陣営が躍進。クリス・ブッシャーとチームにとって終盤戦での今季初勝利に/NASCAR第22戦
一方、テキサス出身で30歳のブッシャーは、決勝の暑さと集団内での走行に対処し、26番手発進からジリジリとポジションを上げていくと、160周目までにトップ5に食い込み、レディックやウォレスの離脱後はケセロウスキーとハムリンを追う展開に持ち込んでいく。
その後、ステージ終盤でハムリンに対し5秒以上のマージンを築いたブッシャーだったが、ノア・グラグソン(レガシー・モータークラブ/シボレー・カマロ)と絡んだダニエル・スアレス(トラックハウス・レーシングチーム/シボレー・カマロ)のアクシデントにより、この日最初で最後のコーションが発動する。
しかし残り3周のリスタート以降、快調なバランスを見せるRFK陣営のマスタングに隙はなく、わずか0.549秒差でハムリンを抑えたブッシャーが今季12人目の勝者として、プレーオフ進出に名乗りを上げるトップチェッカーを受けた。
「この17号車マスタングの世話をキッチリとして、スムースな巡航になったね。感触はとても良かったし、ちょうどクルマとタイヤのケアをしながらフィニッシュを目指していたとき、無線で『完璧に機能している、この調子を維持してくれ』と言われた。その直後にコーションが出たんだ」と笑顔を見せたブッシャー。
「でも僕らはレースを通じてとても強かったから、リスタートでも良い感触を持っていた。それをやってのけたのは本当に素晴らしいし、クルーのみんなを本当に誇りに思う。後方グリッドからここへ来るのは、ちょっと遠かったよ(笑)」
一方、単独開催としてウィスコンシン州の象徴的なロードコースで開催されたNASCARエクスフィニティ・シリーズ第20戦『ロード・アメリカ180』は、地元出身の21歳サム・メイヤー(JRモータースポーツ/シボレー・カマロ)が、ホームコースでキャリア初優勝を飾る結果に。
同じく、この週末のリッチモンドでカップと併催されたNASCARクラフツマン・トラック・シリーズの第16戦『ワールドワイド・エクスプレス250』は、スタート直前にパンクを喫するというドラマを抱えた20歳のカーソン・ホセヴァー(ニース・モータースポーツ/シボレー・シルバラードRST)が、今季3勝目のヴィクトリーレーンでレギュラーシーズン最終戦を締め括ることに。
服部茂章率いるハットリ・レーシング・エンタープライズ(HRE)の16号車タイラー・アンクラム(トヨタ・タンドラTRDプロ)は、予選21番手から13番手まで進出する粘りのレースを披露するも、残念ながらプレーオフ進出を逃す結果に終わっている。