更新日: 2023.08.15 15:25
世界的豪華スター集結のIMSは“大舞台強者”マクドウェルが完勝。SVGもトップ10に/NASCAR第24戦
一方、日曜のカップシリーズ“復帰”に先立ち、金曜にインディアナポリス・レースウェイ・パーク(IRP)でNASCARクラフツマン・トラック・シリーズのプレーオフ開幕戦『TSport 200』に参戦したSVGは、ニース・モータースポーツのシボレー・シルバラードRSTでオーバルでの実戦デビューも叶うと、並居るレギュラー陣に混ざって19位完走のリザルトを残し、翌日にはIMSヘ移動。予選では風格さえ漂うアタックを決め、シングルの8番手グリッドを獲得する。
日曜午後を通して一貫してトップ10候補として走行を続けたSVGの91号車カマロZL1は、途中ライアン・ブレイニー(チーム・ペンスキー/フォード・マスタング)とA.J.アルメンディンガー(カウリグ・レーシング/シボレー・カマロ)らが絡んだ場面も落ち着いたドライブで切り抜けたが、最終的にナチュラルコーションのない長いレースではポジションアップの機会なく、トップ10圏内の10位でチェッカーを受けた。
「シカゴのせいで皆の期待が高まっていたと思うが、それでもトップ10は素晴らしいだろう?」と満足げな表情を浮かべたSVG。
「レースはかなり厳しいものだった。以前よりもっと接触したり、押したり、回したりすることが多くなったね(笑) 途中アレックス・ボウマンに押し出されたが、僕が彼をブロックすると、彼はすぐに僕を弾き出した。これでレースの早い段階で『ああ、ブロックし過ぎないようにするんだ』ってことを学んだよ。それらはすべてレースの一部だ。この週末をずっと楽しんでいたよ」
同じく豪州からの遠征組として臨んだコステッキは、同一周回完走の22位フィニッシュ。同じく24位にロッケンフェラー、28位にバトン、そして2度の接触に泣いた可夢偉は33位のリザルトとなっている。
併催されたNASCARエクスフィニティ・シリーズ第22戦『ペンズオイル150・プレゼンテッド・バイ・アドバンス・オートパーツ』は、JGRの御曹司タイ・ギブス(ジョー・ギブス・レーシング/トヨタGRスープラ)が速さで勝りトップチェッカー。同じく金曜IRPでのNASCARクラフツマン・トラック・シリーズ第17戦は、タイ・マジェスキー(ソースポーツ・レーシング/フォードF-150)が勝利して“ラウンド・オブ・エイト”への進出確定1番乗りに。
服部茂章率いるハットリ・レーシング・エンタープライズ(HRE)は、このイベントに向けレギュラーのタイラー・アンクラム(トヨタ・タンドラTRD-Pro)16号車に加え、昨季のARCAシリーズ・ウエスト王者ジェイク・ドリュー(トヨタ・タンドラTRD-Pro)を起用して挑み、16号車はリタイア、ドリューの61号車は17位でレースを終えている。