更新日: 2023.08.25 14:20
独自規定の電動ツーリングカー選手権を目指すSTCC、生産遅延を経て2024年まで導入延期へ
今回の決定に際し、STCCの最高経営責任者(CEO)を務めるミュッケ・ベルンは「残念ながら新型電動STCC車両の納期遅れが続いているため、レースシーズンの焦点を2024年に移し、代わりに2023年秋にも新車を披露することにした」と現状を説明した。
「2023年シーズンを予定どおり実施できなかったことについて、関係者全員と我々を応援してくださる方々にお詫びするほかない。これは先進的で画期的なプロジェクトだが、残念ながら部品の納期が遅れる可能性をつねに抱えているんだ」と語ったベルンCEO。
「我々は2024年に向けたゆまぬ努力を続けており、この画期的なベンチャーへのコミットメントを失うことはなく、マインドはむしろその逆だ。我々はEPWRとともに非常に強力なコンセプトを掲げてはいるが、残念ながら遅れをなくすことはできない」
「新しいレースカーの製造はまだ充分に進んではいないが、大きな進歩を遂げており、ファン、パートナー、そしてファンにまったく新しい世代のトップレベルの電動レースをお披露目できるようになるまで、そう長くは掛からないはずだ」
「我々としても、このオフシーズンと2024年の双方に向けて、可能な限り最善の解決策を見つけるべく、チーム、パートナー、ドライバー、主催者、スウェーデン・モータースポーツ連盟と緊密に協力し続ける」
そう名前の挙がったスウェーデン・モータースポーツ連盟のアンナ・ノルドクヴィスト事務局長も「私たちはSTCCとEPWRによる、気候変動に配慮したトップレベルのレースへの投資を100%支持しており、遅延が引き起こした困難な状況のなか、最善の方法で彼らをサポートするために懸命に取り組んでいます」と続けた。
「私たちは2024年のセットアップに関してSTCCと良好な対話を行っており、他の注目度の高いスウェーデン国内の選手権と合わせて、魅力的で長期的な視野のカレンダーを策定するという希望を持っています」
「スウェーデンのトップレベルのレースに長期的かつ明確な進むべき道を見い出すことがこれまで以上に重要であり、STCCはその重要な部分を占めていることに変わりはありません」
こうして来季スケジュールを最終決定する作業が進められるなか、プロトタイプとなる『PWR0002』は、今後のクヌットストープやマントープパークで開催されるイベントに登場する予定となっている。