これでオーバータイムの延長リスタートに突入したラスト2周の勝負は、ボトムレーンを選択した首位ケビン・ハーヴィック(スチュワート・ハース・レーシング/フォード・マスタング)に対し、アウトサイドレーンで“トレイン”を組んだRFK陣営が軽々と車速を上げていく。
最後はケセロウスキーがハーヴィックに牽制も入れる献身的なサポートも見せ、ブッシャーがカップ5勝目を飾る結果となった。
「なんて素晴らしい! リスタートのクロージングラップで、ブラッドが本当に最高のプッシュを見せてくれた」と、僚友兼オーナーへの感謝を述べたブッシャー。
「僕らは前後に並んで、なるべくクルマを繋げようと協調した。最後の数周はほとんど途切れることはなかったし、ときどき不安定になることも少しはあったが、それこそ僕らが2年間、SSWのレースで勝つために懸命に取り組んできたことなんだ」
「僕らはとても近くにいた。でも、ここでようやく積み重ねてきた多くのことを、残り5周以内の重要な局面でようやくやり遂げることができたし、今夜は特別だね!」
アルミローラの3位に続き、エリオットが4位、ロガーノが5位のトップ5となり、アルミローラもエリオットもプレーオフ進出に必須な『勝利』には届かず。12位チェッカーのウォレスがポイントを獲得して最終ランキング16位を確定させ、自身初のポストシーズン出場権を獲得することとなった。
併催されたNASCARエクスフィニティ・シリーズ第24戦『ワワ250・パワード・バイ・コカ・コーラ』は、ジャスティン・オルゲイアー(JRモータースポーツ/シボレー・カマロ)が、ペナルティの波乱で後方へ転落した後のカムバックを披露し、シェルドン・クリード(リチャード・チルドレス・レーシング/シボレー・カマロ)を延長戦の末に僅差で降して勝利。
そしてすでにプレーオフへ突入しているNASCARクラフツマン・トラック・シリーズの第18戦『クリーン・ハーバーズ175』は、ウィスコンシン州ミルウォーキーマイルの1マイルを制したグラント・エンフィンガー(GMSレーシング/シボレー・シルバラードRST)が今季3勝目を飾り、引き続き2台体制を敷いた服部茂章のハットリ・レーシング・エンタープライズ(HRE)は、16号車タイラー・アンクラム(トヨタ・タンドラTRD-Pro)が20位、61号車ショーン・ヒンゴラーニ(トヨタ・タンドラTRD-Pro)が23位でレースを終えている。


