そして、この2回目のイエローより前にピットストップを行っていたか、そうでなかったかが今日は大きな鍵を握っていた。最後尾の21番グリッドからのスタートだったブルデーは、ピットイン前に11番手までポジションを大きく上げる奮闘を見せていたが、イエローの間に上位陣がピットに向うと一気に2番手まで順位を上げた。彼の前には、もうパジェノーしかいなかった。

14番手スタートながら展開を味方につけてトップに躍り出たパジェノーは、シボレーエンジンの燃費がホンダに対して劣っているためか、ペースを上げることができなかった。
それを見てブルデーは37周目のターン1で後輩フレンチドライバーを難なくパス。そこから一気にリードを広げてみせた。

レースはそのまま終盤へ。ブルデーはピットの計算ミスで激しい燃費セーブを求められながらもそれをクリア。一時パジェノーの接近を許したが、燃費の心配がなくなると差を広げて逃げ切った。ゴールでのパジェノーとの差は10秒以上もあった。セント・ピーターズバーグはブルデーのアメリカでのホームタウン。彼にとってのキャリア36勝目は、地元コースで初優勝となった。