「その意味でも大変だったが良い進歩ができたと思う。このクルマに何が必要なのかはよく分かったから、あとは組み立てるだけさ」と、レスダウンフォースの重量級ツーリングカーを早くも手中に収めたというエストーレ。
「クルマの感触を掴み、チームが僕に何を求めているのか、何をフィードバックすべきなのかを知るには、僕にとって良いテスト初日になった。気分は良いし、残りのテストと“来週”のレースに向けて自信を持っているよ」
一方、シリーズ“3冠”のディフェンディングチャンピオンでもある“SVG”ことシェーン-ヴァン・ギズバーゲン(トリプルエイト・レースエンジニアリング/シボレー・カマロZL1)もテストに参加したが、今季前半戦から不調を抱え続けている97号車をドライブ中に突如としてブレーキトラブルに見舞われ、大きなクラッシュを喫する一幕もあった。
「残念なことに、シェーンはブレーキにトラブルを抱えたようだ」と事故直後に語ったのは、今季“エンデューロ・カップ”でSVGとペアを組み、来季からはペンライト・グローブ・レーシングのレギュラーとして“レギュラー復帰参戦”を果たすリッチー・スタナウェイ。
「重要なことは、彼は大丈夫だということ。周囲も不安になるほど大きなインパクトだったからね。今日は数多くのプログラムを予定していたし、僕らにとっては残念なテストになった。事故の前にほんの数周でもできていたら良かったんだけどね」と、自身のシートタイムがゼロだったことも明かしたスタナウェイ。
「サンダウンへの理想的なリードインではないけれど、今季のインシーズンテストでチームは僕に多くの走行機会を与えてくれていた。そこが唯一のポジティブな点だ。クルマに乗っているときは快適だと感じるけれど、本番直前に少しでも走れたら……というのが本音だね」
同じくディック・ジョンソン・レーシング(DJR)のワイルドカード枠で参戦予定のシモーナも、既報のとおり地元スイスで盲腸の緊急手術を実施したことを受け今回のテストには不参加に。9月15~17日開催の『ペンライト・オイル・サンダウン500』本番直前の渡豪が予定されている。

