しかし迎えた決勝レース1ではロケットスタートを決めターン1までにリードを奪い、アーロン・キャメロン(ギャリー・ロジャース・モータースポーツ/プジョー308 TCR)や初代王者ウィル・ブラウン(メルボルン・パフォーマンス・センター/アウディRS3 LMS 2)らを抑え切り、待望の2023年初勝利を収めた。
一方、この土曜にポールポジションを獲得しながら、今季序盤にTCRワールドツアーにも挑戦したベン・バルグワナ(ギャリー・ロジャース・モータースポーツ/プジョー308 TCR)をブロックしたとして、レース後に5秒加算のペナルティを科せられていたスウィーニーは、この結果によりレース2のリバースグリッドでフロントロウを獲得。
地元イギリスでの挙式から戻ったトム・オリファント(アシュリー・シュワード・モータースポーツ/リンク&コー03 TCR)らを撃破し、日曜のレース2、レース3を制覇しての“サンデイ・ダブル”を決めてみせた。
この両ヒートでもプジョーを表彰台に送り込んだ古豪ギャリー・ロジャース・モータースポーツ(GRM)は、ホンダ陣営と同様に続く連戦でテディ&ジミーのクレーレ兄弟をフランスから招聘することを発表。TCRヨーロッパ・シリーズでも戦ってきたふたりが、双方がいずれかのイベントに参加するとともに、バルグワナのマカオ参戦もアナウンスしている。
「オーストラリアに戻ってきて、あの素晴らしい雰囲気にふたたび加わることができて本当にうれしい。僕らは昨年バルグワナ一家に出会い、最初から良い関係を築いてきたんだ」と兄のテディ。
「その後、僕らはポルティマオとスパで一緒に本当に良い時間を過ごした。ジミーと僕がどちらのイベントに出場するかは未定だが、世界的な経験は僕らとGRMにとって素晴らしい武器になるだろう」
一方、マカオ出場が決まったバルグワナも「これは多くのドライバーのやりたいことリストに載っている象徴的なレースのひとつだ」と意気込みを語る。
「旅を通じて僕らはクレーレ兄弟と素晴らしい友人になった。どちらがシドニーで、どちらがバサーストに出るか、いまは兄弟でジャンケンしてるはずさ(笑)。僕自身、マカオに行って活動することは素晴らしいこと。世界戦の最終ラウンドで戦えるのも本当に光栄だよ」


