ステージ2では雨雲襲来による降雨中断も経たなか、この日102周をリードした陣営内のタイ・ギブス(ジョー・ギブス・レーシング/トヨタ・カムリ)と並んで、決勝500周中366周目のピットロードでリードを奪ったハムリンが、先頭の位置からファイナルステージに突入していく。
するとバックストレッチでエリック・ジョーンズ(レガシー・モーター・クラブ/シボレー・カマロ)とのスリーワイドに持ち込んだコリー・ラジョイ(スパイアー・モータースポーツ/シボレー・カマロ)がコントロールを失い、エプロンからバンクへ進入。隊列のさなかに放り込まれたラジョイの7号車は次々と犠牲者を生み出し、ジャスティン・ハーレイ(カウリグ・レーシング/シボレー・カマロ)やロガーノらが道連れとなった。
「ああ、前方でスモークが見えたよ」と34位のリタイヤに終わり4点差で次ステージ進出を逃したロガーノ。
「7番が回っているのが見えた。スポッターは『彼が上がってくる』と言っていた。『彼が近づいてくる』とね。それで僕はめいっぱいブレーキを掛けボトムに動こうとした」と状況を説明したチャンピオン。
「僕の後ろにいたのは(ライアン・)ニューマンだったと思うが、誰かが彼の後ろで彼にヒットしたんだろう。それが一種の連鎖反応だった。その瞬間『ハイレーンに動かなきゃ』と思った。そこでもう逃げ道はなくなった」
「明らかに、それは本当に残念なことだ。一瞬の判断のあと自分を否定することになる。あんなことが起こったとは信じたくないし、修復可能だと思いたかったが、クルマの損傷が大き過ぎた」と、22号車マスタングの左リヤホイールがあらぬ方向を向くほどの損傷を負ったロガーノ。
これで最後の135周をリードし、合計142周のリードラップを記録したハムリンが、2.462秒差でラーソンと僚友ベルを従え“ラウンド・オブ・12”進出を確定させた。
「チーム全員にはどれだけ感謝してもし切れない」と、フィニッシュ後の大観衆によるブーイングのなか、今季3勝目、同ブリストル3勝目、そしてキャリア通算51勝を飾ったハムリン。
「ここまで本当に全力を尽くしてきたし、僕らチームのこれまでの実績は本当に素晴らしい。JGR陣営の走りにはとても満足しているし、続けるのが待ち切れない。今年は僕らの年だ。すべてをまとめたような気がするし、カムリはあらゆる種類のレーストラックでスピードを発揮している。現時点では僕らを止めるものは何もないね!」
併催されたNASCARエクスフィニティ・シリーズ第27戦、今季プレーオフ緒戦となった『フードシティ300』は、ジャスティン・オルゲイアー(JRモータースポーツ/シボレー・カマロ)が300周中257周目のリスタートから逆転勝利。同じくNASCARクラフツマン・トラック・シリーズ第20戦『UNOH 200・プレゼンテッド・バイ・オハイオ・ロジスティクス』は、前戦勝者クリスチャン・エッケス(マキャナリー・ヒルゲマン・レーシング/シボレー・シルバラードRST)を引き摺り下ろしたレギュラーシーズンチャンピオンのコーリー・ハイム(トライコン・ガレージ/トヨタ・タンドラTRD-Pro)が今季3勝目、ブリストルでは初となるキャリア通算5勝目をマークする結果に。
服部茂章率いるハットリ・レーシング・エンタープライズ(HRE)は引き続き2台体制を敷き、16号車タイラー・アンクラム(トヨタ・タンドラTRD-Pro)が23位、61号車ジェイク・ドリューは20位に終わっている。



