ライアン・ハンター-レイ(アンドレッティ・オートスポート)が4位で、琢磨が5位。ホンダは1、3、4、5位とトップ5に4人を並べ、トップ10には7人もが食い込んでいた。今年のシボレーは8台しかおらず、層が薄いのは確かだが、ホンダユーザーたちの力強い戦いぶりが印象的なレースとなった。
■エアロキットの熟成が勝利を導く
ウイナーとなったブルデーは、「ホンダのサポートの良さにはとても満足している。エンジン、エアロの開発でとても良い仕事をしてくれていると思う。昨年の僕はシボレーユーザーだったので、ホンダエンジンがどういう状況にあったのかは知らない」
「しかし、今年のホンダは、今回のようなハイダウンフォース仕様のエアロキットで走るコースで強さを見せ続けることとなりそうだ。そしてもちろん、スーパースピードウェイにおいては去年と同様に速いだろう」
「ただ、フェニックスのようなショートオーバルだけは、エアロキットの空気抵抗が少々大きいために違ったシナリオになりそうだ。すべてのコースで優位に立つことなどできないものさ。それでも、今年は悪い日より良い日の方が多いことになりそうな印象を受けている」と語った。

昨年のホンダはエアロキットのパフォーマンス不足に悩まされていたが、それは改良直後でキットの持つ実力をフルに活かし切ることができていなかったからだ。
2017年シーズンはエアロキットの開発が凍結されたが、シーズンオフの間にホンダはエアロキットの実力をアップさせるべく研究、実験を重ね、細かなパーツ類の組み合わせによってより高い性能を引き出すことができるようになったと考えられる。
また、エンジンでもホンダは対シボレーでアドバンテージを持っている様子だ。
「パワーレンジが広くてドライバビリティに優れている」とブルデーは高評価を下し、3位でゴールしたディクソンも、「ホンダのエンジンは非常に洗練されている」と賞賛。

シボレーユーザーで今回唯一表彰台に上ったパジェノーは、ブルデーにパスされた後に追い回すことができなかった理由として燃費セーブをピットから指示されたからと説明し、「燃費はホンダエンジンの方が優れているのかもしれない」との印象を語っていた。
まだ開幕戦を終えたばかりで戦力判定は時期尚早だが、次戦ロングビーチでもホンダとシボレーのエンジン及びエアロ対決に注目したい。