F1第7戦トルコGP 中嶋一貴は入賞圏を走行もピットトラブルで12位
GP2シリーズトルコ大会で小林可夢偉はリタイア/21位に終わる

F1世界選手権
 F1第7戦トルコGPが6月5日(金)から7日(日)にかけてトルコのイスタンブール・パーク・サーキットで開催された。今季のF1にはTDPドライバーの中嶋一貴(AT&Tウィリアムズ)が参戦している。

 5日(金)に2度にわたって行われたフリー走行では、中嶋はそれぞれ6番手、4番手と好位置に付け、6日(土)予選前のフリー走行3回目でも4番手タイムをマークした。
 ノックアウト方式で行われた予選では、Q1を9番手で通過。前戦モナコに続く今季2度目のQ2通過が期待されたが、Q2はトップから上位13台が0.8秒以内に入るという僅差の戦いとなり、中嶋は僅かに及ばず 12番手となった。

 7日(日)午後3時から58周の決勝レース開始。中嶋は、1周目に2つポジションを上げ10位に。多めの燃料を積んだ中嶋は、他車よりも給油タイミングを遅らせ、4位走行中の26周目にピットイン。9位でコースに復帰した。
 その後、常にポイント圏での走行を続けた中嶋は、5位走行中の43周目に2度目のピットイン。しかし、このピット作業時に、クルーが左フロントタイヤの脱着に手間取り、大きくタイムをロス。ポジションを落としてしまった。
 これで13位まで後退を余儀なくされた中嶋は、最後まで諦めずに追い上げを続け、最終周にはレース中のベストラップで6番目となるタイムをマークするなど健闘を続けたが、12位でレースを終えた。

GP2シリーズ
 GP2シリーズの第3大会が、6月5日(金)から7日(日)にかけてトルコのイスタンブール・パーク・サーキットで、F1トルコGPの併催レースとして行われた。
 同シリーズには唯一の日本人としてTDPドライバーの小林可夢偉がDAMSチームから参戦している。

 5日(金)正午から30分間のフリー走行では、小林はセッティングの比較をこなし20番手タイム。午後4時からの予選では、1セット目のアタックではトップ10圏内につけるタイムをマークしていたが、2セット目のアタック中、黄旗区間とエンジンブロー車両の発生によりアタックのチャンスを失い、17番手。他車がペナルティを受けグリッド降格となったため16番手から第1レースの決勝に臨むこととなった。

 6日(土)午後4時から34周の第1レースがスタート。16番手スタートの小林はスタートで2台をパスしたが、その後のポジション争いで順位を落とし、16位で1周目を終えた。更にポジションを上げるべく、2周目の第3コーナーで前走車をパスしようとインに進入した際、前走車に被され接触。そのままリタイアとなってしまった。

 7日(日)の第2レース(23周)は、小林は最後列の25番手から素晴らしいスタートを切り、一気にポジションを上げたが、直後に中団グループで接触事故が発生し、回避を余儀なくされた。それでも1周目を19位で終えると、序盤は毎周ごとに1台ずつパスし、15位まで浮上。更に上位を狙ったが、高速コーナーで痛恨のコースオフを喫し、20位までポジションダウン。その後、再び18位までポジションを戻したが、13周目にトラブルに見舞われピットイン。応急修理を施し、コースへ復帰したが、4周遅れの21位でレースを終えた。

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