BMWザウバーのチームプリンシパル、ペーター・ザウバーは、ここまでの3戦の不振の原因のひとつとして、今季ドライバーラインナップを一新したことの影響も考えられると示唆した。

 昨年BMWザウバーはロバート・クビカとニック・ハイドフェルドを走らせていたが、BMWが撤退し、新たなスタートを切るにあたって、新チームプリンシパルのペーター・ザウバーは、新人小林可夢偉と長年マクラーレンのテストドライバーを務めたベテラン、ペドロ・デ・ラ・ロサを起用した。
 チームはシーズンオフテストでは好調だったものの、シーズンが開幕してここまでの3戦では期待されたパフォーマンスを見せておらず、これまで完走はオーストラリアGPでのデ・ラ・ロサによる1回のみとなっている。

 ドライバーを選択した時期に戻れたとして、同じドライバーラインナップを選ぶかという質問を受け、ザウバーは、決定のベースとなった判断は間違っていないが、ドライバーがレースの現場に慣れることの難しさを自分は甘くみていたのかもしれないと語った。

「ドライバーの話をするのは不適切だと思うので、触れたくはない」とザウバーはF1公式ウェブサイトのインタビューで語っている。
「今年のドライバーラインナップは私が決定したし、その決断を導き出した判断材料は今も有効だ。ペドロはマクラーレンでの大きな経験を持っており、可夢偉は若いドライバーだ。だが我々はドライバーたちが適応するまでにかかる時間をみくびっていたのかもしれない。ペドロは長年テストドライバーを務め、今年レースの現場に復帰したが、適応するプロセスは我々が予想していたよりも難しいものであるようだ」
「(シーズン前テストでは好調だったが)テストとレースは全く別物だ。ドライバーラインナップを完全に一新した場合は特にそうだ。テストではドライバーはあまりプレッシャーを感じることなく落ち着いて作業ができるが、(実際のレースでは)うまくやらなければならないというプレッシャーがかかる。これにうまく対処するのはとても難しい」
「新しいドライバーをふたり起用したことによる影響はあると思う。ドライバーとエンジニアの間のコミュニケーションや連携は、今のところ理想的な状態とはいえない。これは批判しているわけではない。単なる分析のようなものだ」

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