アンソニー・デイビッドソンが、まだ自分にはF1でやり残した仕事があるとして、2010年、F1に復帰することを目指していると述べた。
2007年と2008年にスーパーアグリからレースドライバーとしてF1に出場したデイビッドソンは、BARとホンダで長年テストおよび開発ドライバーを務めた経験を持ち、高い評価を確立している。
「参入がウワサされたり、確実だったりする、新規チームがいくつかあるので、他のドライバーたち同様、ひととおり可能性を探っている」とデイビッドソンは自らがコメンテイターを務めるBBCラジオファイブ・ライブにおいて語った。
「(来年)グリッドに戻ってこられるといいな。でも新しく入るのも、残るのも、とても難しい仕事になると思う」
「僕は結局はリアリストなんだ。今の情勢では金でシートを確保するドライバーが大勢いる。今の不況はF1にかなり深刻な影響を与えているんだ。厳しいよ。でも、僕はF1にまだやり残した仕事があるから、戻りたい」
デイビッドソンは今季はル・マン24時間やスパ24時間などに出場し、レースの勘を失わないよう努力している。彼は、現在のようなシーズン中のテストが禁止されている状況では、自分のような経験豊かなドライバーがより一層重宝されるはずだと考えている。
「多額の金が投資されるわけだし、しかも今はとても厳しい時期だ。(チームは)ミスは犯したくないはずだよ。上層部にとって、誰にも非難されず、全員が満足する一番いい方法は、評価を確立しているドライバーを雇うことであるはずだ」