マレーシアGP後、レッドブル・レーシングの代表クリスチャン・ホーナーはチーム内で権威を持っていないと批判したフラビオ・ブリアトーレが、これを打ち消す声明を発表した。
F1第2戦マレーシアGPの決勝終盤、レッドブルはマーク・ウエーバーとセバスチャン・ベッテルに、それぞれ1位と2位のポジションを保ってフィニッシュするよう指示した。しかしベッテルはこれを無視、ウエーバーに戦いを挑み、優勝を手に入れた。
元F1チーム代表で、ウエーバーのマネジメントに長く関わってきたブリアトーレは今週、イタリアのラジオ局RAIのインタビューにおいて、ホーナーの采配に疑問を呈した。
「(セパンを見て)レッドブルで責任を担っている人間が誰もいないということがはっきりした。ベッテルがボスだ」
「しっかりした(チーム)マネージャーがいれば、あの後また順位を入れ替えさせはずだ」
「普通ならシーズン初優勝の表彰台には(テクニカルボスのエイドリアン・ニューエイではなく)チーム代表が上るものだ」
「クリスチャンは表彰台に上る力すらない」
しかしその後、ブリアトーレは声明を発表、自分の発言は「間違って解釈されている」と主張し、自分はホーナーを尊敬していると述べた。
「私はクリスを昔から知っており、常に仕事上、素晴らしい関係を築いてきた」と声明には記されている。
「彼のことはよい友人であると考えているし、仕事の上でも非常に尊敬している」
「クリスはチーム代表として、レッドブルのためだけでなくF1全体のために素晴らしい仕事をしてきた。もちろん彼が今も素晴らしい仕事をしているのは間違いない」