5日、ツインリンクもてぎで開幕した全日本選手権フォーミュラ・ニッポン最終戦ツインリンクもてぎに、HRTからF1に参戦しているビタントニオ・リウッツィが姿をみせた。
F1インドGPを終えたリウッツィが、アブダビGPを前に日本に立ち寄り、フォーミュラ・ニッポンのパドックに姿をみせた。まさか来年のシート……!? という訳ではなく、FニッポンにKONDO RACINGから参戦するアンドレア・カルダレッリの応援に駆けつけたのだ。
実は、リウッツィとカルダレッリは幼い頃からの知り合いで、さらにカルダレッリの姉のフランチェスカさんがリウッツィのガールフレンド……という深い間柄。リウッツィにとってカルダレッリは「弟みたいな感じだね。彼のキャリアについても相談に乗ったりしているんだ」とのこと。
「日本はすごくモータースポーツへの情熱があるのは知っているし、ガールフレンドの弟が戦っていることがあって興味があったんだ。単純にどんなものか見てみたいということもあってね」と訪問の理由を教えてくれたリウッツィ。
F1日本グランプリではFニッポンがデモランを行ったこともあり、リウッツィにとってFニッポンは初めて見る訳ではないが、リウッツィにFニッポンの“印象”を聞いてみると、「すごく不思議な形状だよね! ワイドで、インディカーやチャンプカーに似ている」とリウッツィ。
「まだ朝の走行しか見ていないからなんとも言えないけど、すごくいいメカニカルパーツを使っている印象だね。エンジニアリング面でもすごくレベルが高い。若いドライバーにとっては走行時間が短いから大変そうだけど、すごく速いシリーズであることは間違いないよ。興味深いね」
ファンとしては、Fニッポンに乗っているリウッツィも見てみたいところではあるが、「今はF1に集中しているから厳しいけどね(笑)。明日何が起きるか分からないし、すごくプロフェッショナルなシリーズではある。将来、僕のキャリアが変わることがあったら考えるかもしれないね。でもHRTとの関係は長いから、その後の話かな(笑)」とリウッツィ。
リウッツィは「Fニッポンドライバーの中では、アンドレ・ロッテラーも知っているし、ジョアオ-パオロ・デ・オリベイラも昔戦ったことがある。日本のモータースポーツのレベルが高いことはすごく知ってる。過去にカートで戦っていた時には、日本人ドライバーは本当に強かったからね」と日本のモータースポーツについて語り、最後にこう付け加えた。
「そうそう。近藤真彦監督には、今年アンドレアを育ててもらってすごく感謝しているんだ。お礼を伝えたいね!」