今季からIZODインディカー・シリーズにエンジン供給を開始しているロータスが、今季限りでエンジン供給を打ち切るのではないかと欧米の複数のメディアが報じている。
新規定が導入された今季から、ホンダ、シボレーとともにインディカー・シリーズにエンジン供給を開始したロータスだが、シーズン初期の開発から遅れ、テスト不足による信頼性の欠如が目立つことに。シーズン開幕時は5台が参戦していたが、リソース集中のためブライアン・ハータ・オートスポーツ、ドレイヤー&レインボールドへのエンジン供給を停止。さらにドラゴン・レーシングからは提訴される事態となり、インディ500を迎えた。
さらにインディ500では、ロータスを使用するHVMレーシングのシモーナ・デ・シルベストロ、ァンフォース・ユナイテッドから参戦したジャン・アレジの2台に対し、他車との速度差がありすぎることから黒旗が提示されることに。インディ500以降はデ・シルベストロだけが参戦しているものの、目立った成績は残せていない。
そんな中、インディアナポリス・ビジネスジャーナルや英国AUTOSPORTは、ロータスのインディカー・プロジェクトマネージャーを務めるオリビエ・ピチェノーのコメントとして、5年契約が結ばれているインディカーへのエンジン供給が今年で打ち切られる可能性を報じた。
「今年末まではきちんと契約を履行する。ただ、今年のシーズン終了以降、親会社がどう決断するのかは不透明なままなんだ」とピチェノー。
「来年以降の4年間も契約が続くかと言えば、それはかなり難しいと言わざるを得ない」
ロータスとインディカーの5年契約の内容、それが履行されなかった場合等については一切不透明となっている。もし、現在DRBヒルコムが所有しているロータスがインディカーとの契約を解除する必要が発生した場合、協議が必要だろうとされている。