12日、千葉県の幕張メッセで行われたガレージキットの祭典、『ワンダーフェスティバル』で、昨年のスーパーGT300クラスのチャンピオンチーム、GSR & Studie with TEAM UKYOが体制発表会を開催。今季は2台体制で参戦すると明らかにした。
『初音ミク』のキャラクターをマシンに描き、スーパーGTでも多くのファンを持つGSR & Studie with TEAM UKYO。昨年は谷口信輝がチームに加入し、新たに導入したFIA-GT3仕様のBMW Z4 GT3で参戦し、直線スピードを武器にGT300クラスのチャンピオンを獲得してみせた。
2008年からスタートした初音ミクGTプロジェクトは今季ついにタイトル防衛に挑むことになったが、今季もワンダーフェスティバルの会場で恒例となった参戦体制発表会を開催。今季に向け、2台の強力な体制を明らかにした。
GT300クラスのチャンピオンマシンだけが使用できるゼッケン0番のマシンには、昨年のチャンピオンドライバーのひとりである谷口信輝に加え、09年GT300チャンピオンの片岡龍也が加入。こちらは昨年同様、グリーンにピンクの初音ミクカラーとなり、『GSR初音ミクBMW』という車名になる。
一方、昨年同様のゼッケンを使用する4号車は、3月にセガから発売されるニンテンドー3DSソフト『初音ミク Project Mirai』とコラボレート。もうひとりのチャンピオンドライバーである番場琢が、2010年にチームに在籍していた佐々木雅弘とコンビを組み『GSR ProjectMirai BMW』を駆ることになった。
マシンについては、0号車が新車となるBMW Z4 GT3を投入。このマシンは今回ワンダーフェスティバルの会場に展示されたマシンで、各部がリファインされている印象。4号車は昨年のZ4 GT3を2011年バージョンにアップデートして使用する予定で、現在4号車はドイツでアップデートされているため、会場には新カラーリングが施されたロードカーが展示された。
発表会にはたくさんのファンが詰めかけ、安藝貴範スーパーバイザーをはじめスタディの鈴木康昭代表、大橋逸夫総監督、そして今季は4号車の監督も務める片山右京スポーティングディレクターが出席。4人のドライバーとともに大歓声を浴びた。
「今年は誰も成し遂げたことがない連覇に挑みます。そのために片岡が必要だった」と谷口が語れば、今季谷口とのコンビが分かれることになった番場も「仲のいい佐々木君と協力して、0号車に負けないようにしたい」と抱負を語った。マシンは0号車、4号車ともRSファインがメンテナンスすることになり実績は充分。今季のGSR & Studie with TEAM UKYOはさらに強力な体制でタイトル防衛を目指すことになりそうだ。