ニッサンは19日、2月5日〜7日にオーストラリアのマウントパノラマ・サーキットで開催されるバサースト12時間のドライバーラインアップを発表した。昨年ウイナーの千代勝正が、バサーストでの2連覇に臨むことになった。
オーストラリアのマウントパノラマで1991年から開催されているバサースト12時間は、近年GT3カーをトップカテゴリーとして争われており、ヨーロッパからもエントリーのある一戦。昨年は、ニスモ・グローバルアスリートチームの千代勝正/ウォルフガング・ライプ/フロリアン・シュトラウス組ニッサンGT-RニスモGT3が総合優勝を飾っている。
ニッサンは今年も、ニスモ・グローバルアスリートチームとして、カーナンバー1をつけたGT-RニスモGT3でこのレースに参戦。ドライバーとして、昨年もドライブした千代/シュトラウスのふたりに加え、オーストラリアV8スーパーカーシリーズでのチャンピオン経験をもつリック・ケリーが起用されることとなった。
千代は昨年、レース残り2周で首位を奪ってニッサンに劇的な逆転勝利をもたらし、その後のGT300クラスでの活躍や、ブランパン耐久シリーズでの戴冠に向けて弾みをつけた。今回の参戦にあたって、千代は次のように意気込みを語っている。
「昨年のバサースト12時間での優勝は、僕のキャリアの中で最も大きな勝利でした。最後までとても厳しい戦いだったので、トップでゴールできた時は感無量の思いでした。さらに、過酷な競争を戦い抜いた事は大きな自信にもつながりました」
「今年もバサーストに出場できることになり、とても嬉しく思います。ますます厳しい戦いになると思いますが、今年はさらに強いマシンで走ります。リック、フロリアンと組むのも楽しみです。リックはサーキットを良く知っているし、2014年の経験もあるのでマシンにはすぐに慣れるでしょう。フロリアンとは去年のレースでたくさんの良い思い出を共有しました。1年間経験を積んで、さらに強いドライバーに成長していると思います」
「バサースト12時間は世界で最も大きなGTカーレースのひとつです。ニッサンとニスモのために、1991年と1992年のようにGT-Rによる連勝を果たしたいと思います」
ニッサンは91年〜92年の『バサースト1000』で2連勝を果たしているが、今年はバサースト12時間での2連勝を目指すこととなる。