英AUTOSPORT誌は、2月14日発売号の誌上で、小林可夢偉がフェラーリのGTカープログラムを担うAFコルセと契約し、今季のWEC世界耐久選手権に参戦する見込みだと報じている。
今週、AFコルセはスペインのモーターランド・アラゴンでテストを行い多数のドライバーを走らせたが、その中に可夢偉が含まれていた。AFコルセの代表を務めるアマト・フェラーリは今週月曜、可夢偉がカルン・チャンドックやルカ・フィリッピらと共にアラゴンでの3日間におよぶテストに参加すると認めた。
「何人かテストをし、その中に小林とチャンドックが含まれている」とアマト・フェラーリがコメントしたと英AUTOSPORT誌が伝えている。
「単に情報を集めることが目的で、今後のことはその後に決まる」とフェラーリ。
一方で彼は、このテストはドライバーを選ぶためのものではないと述べている。
「このテストの結果で何かが決まるわけではない。ドライバーを決定するのは2月末になる予定だ」
英AUTOSPORT誌は、可夢偉からのコメントは得られなかったとしながらも、可夢偉はジャンマリア・ブルーニ、ジャンカルロ・フィジケラ、アンドレア・ベルトリーニとともにフェラーリ458 GTEでWECに参戦するための契約をすでに結んだか、間もなく結ぶ見込みであると伝えている。
今季、WECのLM-GTEプロクラスに2台をエントリーしているAFコルセのシートには、ドライバーふたりずつの体制だとしても少なくともひとつの空きがある。昨年ル・マン24時間を制したブルーニとフィジケラはAFコルセのGTEプロの51号車にエントリーされるものとみられているが、WECのエントリーリストに掲載されているオリビエ・ベレッタは、WECではなくALMSアメリカン・ル・マン・シリーズのリシ・コンペティツォーネからフェラーリをドライブするようだ。