フェラーリのフェリペ・マッサは、ヘレステスト3日目にトップタイムをマークしたものの、テストでの首位には意味はないと現実的な考えを示した。一方で初日にマクラーレンが記録したタイムには注目している。

 マッサが7日に記録した1分17秒879は3日間通してのベストタイムだが、初日のマクラーレンの速さは驚異的だったと、マッサは述べている。路面コンディションが悪いテスト初日、ジェンソン・バトンはトラブルで満足に走れないなか、1分18秒861で全11人中トップに立った。

「彼のラップは驚くべきものだという考えは変わっていない」とマッサ。
「初日で路面がダーティな時にハードタイヤで出したタイムなのにすごく速かった。初日の僕のクルマはあれだけのラップタイムを出せる状態ではなかった」
「確かに(初日は)僕はラップタイムの向上に取り組んではいなかったけれど、それでもあの(バトンの)タイムは素晴らしい」
「僕らはこの3日間でマシンを向上させて、今日はいいラップを走ったと思う。でも開幕戦でどういう状況になるのかは予想できない」
「僕は100パーセント、地に足を着け、現実的に考えている」

 F138のこれまでのテスト作業は順調だが、3日目に最速タイムを出したことに意味はないと、マッサは語っている。

「自分が望んでいる方向に進んでいるが、重要なのはレースだ。テスト(でのタイム)はあまり重要じゃない」
「(トップタイムをマークできるのは)もちろんいいことだけれど、意味はあまりない。僕らは現実的に考えている。開幕戦に向けてマシンを向上させるために100パーセント集中しなければならない」

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