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黒田吉隆の2012年シーズンは無事終了
来季の上位カテゴリー参戦に向けて前進
2012年10月20-21日、9ヵ国の選手で争われる「2012イタリアン・フォーミュラ3・ヨーロピアン・シリーズ(2012ITALIAN FORMULA3 EUROPEAN SERIES)」の第8大会がイタリア・モンツァで開催された。ユーロ・ノヴァ・レーシング(EURO NOVA RACING)より参戦する黒田吉隆(くろだ よしたか)は、相変わらずのエンジンパワー不⾜に悩まされながらも、第22戦で6位、第23戦で7位、第24戦では8位と全レースで完走を果たし、2012年シーズンを締めくくった。
■レース結果
第22戦(予選9番手/決勝6位)
第23戦(予選10番手/決勝7位)
第24戦(予選1番手/決勝8位)
■レースリポート
20日(晴れ)・第22戦決勝(22分+1ラップ)
黒田は得意のスタートを決め、激しい先陣争いとなったファーストシケインを巧みにすり抜けて5番手へ順位を上げた。ところが続くセカンドシケインでオーバーラン、順位を8番手まで落とした。それでも黒田は、超高速サーキット・モンツァ独特の⻑いストレートでスリップストリーム合戦の末に6位を手にした。
21日(晴れ)・第23戦決勝(30分+1ラップ)
10番グリッドの黒田はスタートを無難に決めたが、パワー不⾜のエンジンというハンデを抱えていては、超高速サーキットでの上位進出は難しかった。それでも黒田はドライビングを工夫してライバルを追撃、カナダ人のラティフやルーマニア人のヴィソウとの争いに打ち勝って7位でゴールした。
21日(晴れ)・第24戦決勝(15分+1ラップ)
2012年シーズンのイタリアF3最終戦となる第24戦、黒田は第22戦の決勝結果によりポールポジションを獲得した。2番グリッドはチームメイトであるロシア人のセルゲイ。黒田はここでも得意のスタートを決め、ファーストシケインはトップで通過した。しかし、続くセカンドシケイン進入ではスリップストリームを利用したセルゲイにトップを奪われ、オープニングラップは2番手で戻ってきた。それでも黒田はホームストレートでスリップストリームを利用し、ファーストシケインで再びトップに躍り出る。しかしその瞬間、黒田のマシンはブレーキバランスを崩してコースオフ。黒田はなんとか戦列に復帰したが、フランス人のマイサノ、イタリア人のチーバー、アゴスティーニとのスリップストリーム合戦に巻き込まれた。結果、エンジンのパワー不⾜に悩まされる黒田はライバルと激しく競り合うものの、王者のチーバーに続く8位に終わった。
■黒田吉隆のコメント
「このモンツァは2012年シーズン最後の大会でした。僕自身はフィジカル面で、そしてチームはマシンセットアップ面で周到な準備を施して臨みましたが、この1年間悩まされ続けているエンジンパワー不⾜だけは解消されていませんでした。しかし、応援して頂いている皆様のパワーで、3レースとも完走できました。第24戦はリバースグリッドによりポールポジションからスタートする幸運に恵まれ、ランキング上位のドライバーとも対等に渡り合えて手応えを得られました。結果的に自分のミスやエンジンパワー不⾜で順位を落としましたが、激しい競り合いの中で得た経験は決して無駄ではありませんでした。実際、レース後には各方面の方から今年の頑張りを評価され、2013年には上位カテゴリーにステップアップできそうです。今年は我慢のレースが続き、応援して頂いている方々に成績で十分な結果をお返しできず、申し訳なく思っています。ただ、黒田吉隆は確実に成⻑しています。それを証明するためにも2013年は⾶躍します。ファンの皆様、スポンサーの皆様、サポーターの皆様、2012年も応援、支援、そして声援ありがとうございました。今後ともよろしくお願い致します。2013年シーズンの活動に関しては決定次第、報告させて頂きます」