レッドブル・レーシングが、プレシーズンテストを終えた段階で、今年のF1全体の序列を予想した。
2016年はわずか8日間のテスト期間の中で各チームが開幕への準備に当たらなければならなかった。
フェラーリは8日中5回トップタイムをマークして大きな注目を集めた。一方でメルセデスは1294周の距離を走り切り、周回数ではフェラーリの854周を大きく上回っている。この2チームが優勢であるとの見方が強いが、全体の序列はテストの段階では予想しづらい。
レッドブルは「すべて間違っている可能性もある」としながら、今季F1の序列を予測した。
レッドブルの分析によると、メルセデスが依然としてトップだが、フェラーリはかなり差を縮めており、そこにウイリアムズが迫っているということだ。
「メルセデスが“勝者”かどうかは判断しづらい。周回数に関しては間違いなくトップだが、真のペースという面では他のいくつかのチームが追いついてきているような兆しが見える」とレッドブルは記している。
「フェラーリは2015年終盤より差を縮めてきた。ウイリアムズもフェラーリに追いついてきているかもしれない」
「それでもメルセデスは依然トップだと思われる。フェラーリはテスト中にトップタイムを連発したが、メルセデスは大々的に報道されるより、ボルトが抜け落ちるまでマシンを走らせることに集中したいと考えていたように見える」
「ウイリアムズは常にテストでは手の内を見せない。それだけに彼らがフェラーリに迫っていたという事実は、ウイリアムズにとっては喜ばしく、フェラーリにとっては悩みの種になるはずだ」
「メルセデスのライバルとしては、コース特性によって赤いマシンが有力だったり、白いマシンが有力だったりするのではないかと推測される」
メルセデス、フェラーリ、ウイリアムズがトップ3で、シーズンを通してその次の位置を確立していくのは、自身レッドブル、ルノー、マクラーレンであるとの考えをレッドブルは示している。
「トップ3チームの下では、混戦のポイント争いが繰り広げられる可能性がある」
「シーズン序盤はトロロッソとフォース・インディアが強力になりそうだが、過去を振り返れば小規模チームはシーズン中の開発に苦労することが多い。そのため、シーズンを経るにつれて比較的大きなチームである我々レッドブル、ルノー、マクラーレンがより激しく攻め立てていくことになるはずだ」
その下ではザウバーと新規チームであるハースの戦いが興味深いとレッドブルは述べている。
「後方を見てみると、マノーは大きな進歩を見せるのは難しそうだが、ザウバーは財政状況の割にはコース上でいいパフォーマンスを見せているようだ。ハースの資金力にザウバーの経験が勝つのかどうか、興味深い」
開幕戦オーストラリアGPは18日から20日に開催される。