フェリペ・マッサに関してフェラーリでの将来を危ぶむ声が上がっているが、マッサは来年が自分にとって正念場になるとは思っていないと述べ、うわさを否定した。
マッサは2012年末までフェラーリとの契約を結んでいるが、2010年にチームメイトのフェルナンド・アロンソほどの成績を残せなかったために、契約よりも早くチームを離れるのではないかとのうわさが収まらない。
「2011年が僕にとって正念場になるとは思っていない」というマッサのコメントをフェラーリ公式サイトが伝えている。
「僕は今のような状況に時々陥るんだ。2006年の初めには、僕がフェラーリに1年しかいないだろうと大勢の人たちが言っていたのを覚えている。でも僕はそのシーズンに何度か勝って、長期的にこのチームで走ることになった」
「2008年、特に序盤はかなりのプレッシャーがあった。でも僕は最終戦のフィニッシュラインの時点ではワールドチャンピオンだった」
「ブダペストで事故があった後なので今年は厳しい年になるだろうと言われた。確かにそうなったけれど、事故のせいじゃない」
「僕のアプローチは常に変わらない。できる限りたくさんの優勝を勝ち取ることを目標にシーズンをスタートするんだ。この数年の間、僕に代わってフェラーリに加入するというドライバーの名前が少なくとも10人は挙げられたけれど、実際には僕はまだここにいるよね!」
2008年は最終戦でフィニッシュした時点ではマッサは短い間ながら暫定的にチャンピオンだったが、その後ルイス・ハミルトンが順位を上げたため、タイトルはハミルトンの手に渡った。フェラーリ会長ルカ・ディ・モンテゼモロは、来年マッサが最後までタイトルを争った2008年の時のような状態に戻ることを期待していると述べている。
毎年恒例のファン感謝イベント、フェラーリ・ワールド・ファイナルズで、ディ・モンテゼモロは、ふたりのドライバーについて次のようにコメントした。
「アロンソは、コースの上でもそれ以外でも素晴らしい男だ。決意が固く、自分自身を信じる気持ちを非常に強く持っており、チームを支える原動力となっている」
「フェリペには来年もっと多くのものを期待する。2008年の彼が戻ってくるものと確信している」