ケータハムF1チームのオーナー、トニー・フェルナンデスは、チームが前進するために、今年のレースドライバーとしてヘイキ・コバライネンではなく小林可夢偉を選んだと語った。
また、フェルナンデスは、昨年終盤2戦でコバライネンがロータスで結果を残せなかったことが、彼を起用しなかった理由のひとつであることも認めている。
ケータハムでレースドライバーを務めた後、昨年はリザーブドライバー契約を結んだコバライネンは、一時は2014年にレギュラーの座に復帰する可能性が高いと考えられていた。
しかしチームは最終的に可夢偉とマーカス・エリクソンのペアを選んだ。
昨シーズン終盤、キミ・ライコネンが背中の手術のため、アメリカGPとブラジルGPを欠場することを決めた際に、ロータスは代役としてコバライネンを起用した。しかしほぼ1年ぶりにF1の実戦に復帰したコバライネンは、両レースともに14位フィニッシュにとどまり、チームに貴重なポイントをもたらすことができなかった。
フェルナンデスは、コバライネンのロータスでのパフォーマンスがドライバー決定にいくぶんかの影響をおよぼしたことを認めた。
「そのことが全く影響しなかったと言えば嘘になるだろう」とフェルナンデス。
「たくさんの要素が絡み合っての結果だ。どんな決断にも賛否両論がある」
「私は平等主義的なやり方をする人間なので、多数のチームメンバーに意見を聞いた。ヘイキを支持する者も、可夢偉を支持する者もいた。私が決断を下さなければならなかった」
チームの成功のために、長年チームに貢献してきたコバライネンに対して“冷たい”決断を下さざるをえなかったと、フェルナンデスは述べている。
「我々は前に進まなければならない。成功を収めるためには、少し冷たい決断を下さなければならない」
コバライネンは、まだ2014年の計画について発表していない。
フェルナンデスは、ドライバー発表の際に、今年ケータハムチームが前進を示せなければ自分はF1チームから手を引くと述べていた。