GTアソシエイションの坂東正明代表は、スーパーGT第4戦スポーツランドSUGOの会場で行われた定例記者会見の場で、2012年以降のGT300クラスについて、改めてFIA GT3車両が中心となり、そこにJAF-GT車両が加わっていく形になると明らかにした。

 昨年のスーパーGT鈴鹿で坂東代表は、2012年以降FIA GT3車両とJAF-GT車両の“二本柱”でGT300クラスを構成したいという意向を示していたが、今回、今季のGT300クラスの性能調整について質問が出た際、改めてFIA GT3車両を今後のGT300クラスの“核”として据えたいという意志を示した。

 現在FIA GT2、GT3、さらにLM-GTEという車両カテゴリーがあり、さらにJAF-GTでもいくつかのホモロゲーション年によって規定があるが、これらを性能調整によって均衡させるのは「非常に難しい」と坂東代表。

 ここ数年ヨーロッパをはじめ隆盛を誇っているFIA GT3規定は、少ない改造範囲のマシンをパッケージで販売、その性能差はFIAが管理しており、安価なレースが実現しているが、坂東代表としてはこのFIAが定めたFIA GT3の性能調整をそのまま流用するとJAF-GTとの均衡がとれなくなるため、「少し触らせてもらい」JAF-GTとの均衡を取りたい考えだという。

 ただ、FIA GT3車両の性能調整を行うにも限界があるため、今後JAFのモータースポーツ部会等で話し合うことになるものの、リストリクター値も拡大の方向にありそうだ。先日の鈴鹿タイヤメーカーテストではBMW Z4 GT3、レクサスIS350とFIA GT3、JAF-GTの両方の規定の車両にさまざまなサイズのリストリクターを装着。現在試行錯誤しているところだという。

 現在エントラントに向けても、外国車を使用しているチームにはFIA GT3車両の導入を促していくという。ただ、GT2やその他の規定の車両についても、性能調整で対応していくことにはなりそうだ。

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