更新日: 2018.02.23 10:34
【トヨタモータースポーツニュース】NASCARミシガンでデニー・ハムリンが3位フィニッシュ
NASCAR SPRINT CUP SERIES
第15戦 LifeLock 400
開催日:6月14日
デニー・ハムリンが3位フィニッシュ
6月14日(日)、米国北東部ミシガン州ブルックリンのミシガン・インターナショナル・スピードウェイでNASCARスプリント・カップ・シリーズ第15戦「LifeLock 400」が開催された。
ミシガン・インターナショナル・スピードウェイは、NASCARが行われるオーバルの中でも最速のコースの一つ。広いコース幅と高いバンク角によって、3台、時には4台並んでのサイド・バイ・サイドの超高速バトルが繰り広げられる、エキサイティングなコースとして知られている。
12日(金)午後3時から予選が行われ、ブライアン・ヴィッカーズがただ1人1周の平均時速189マイル台をたたき出し、今季3度目となるポールポジションを獲得。カイル・ブッシュが2番手で“トヨタ カムリ”がフロントローを独占。4番手にデイビッド・ロイティマンが入り、12台の“トヨタ カムリ”が決勝へと駒を進めた。
14日(日)午後2時20分に2マイルオーバルを200周(400マイル:約640km)して競われる決勝レースがスタート。最前列グリッドの2台の“トヨタ カムリ”に、3番手スタートのジミー・ジョンソン(シボレー)が並び、3台がサイド・バイ・サイドでのトップ争いとなったが、これをKy.ブッシュが制し、ヴィッカーズは速度を上げられずに後退。Ky.ブッシュは9周目に首位の座を明け渡したものの、序盤はトップ3圏内を維持した。
しかし、前日よりも上がった気温のために、オーバーステア症状に苦しんだKy.ブッシュは徐々に後退。そんな中、14番手からスタートしたデニー・ハムリンは、レース中のセッティング変更が効を奏し、着実にポジションを上げていった。
この日はイエローコーションが僅か3回しか出ない展開となり、151周目に3度目のコーションが出されると、各車ピットイン。通常であれば、フルタンクで40周前後の走行となるため、約50周の残り周回をどう戦うか、厳しい燃費勝負となった。
156周目に再スタート。2位につけていたハムリンは、再スタートでミスし、4位に後退。そのポジションを守りながら燃費走行を続けていったハムリンは、194周目にジェフ・ゴードン(シボレー)に先行され、5位となるが、チェッカーを目前にして首位を争っていた2台が燃料切れでスローダウン。ハムリンは3位でチェッカーを受けた。
やはりオーバーステア症状に苦しみながらも、終盤修復し、追い上げたヴィッカーズが9位。Ky.ブッシュは13位となった。
次戦第16戦は6月21日(日)、米国西部カリフォルニア州ソノマのロードコース、インフィニオン・レースウェイで行われる。
ドライバー デニー・ハムリン:
「思い通りに攻められないというのは、ドライバーにとっては辛いが、結果を得るためには必要なことだ。最後は、ちょっと攻めすぎてしまったように感じたので、無理をすることなく、24号車(ジェフ・ゴードン)を前に行かせた。その後、首位を争っていた先頭の2台が燃料切れになった。我々は他のコースにおけるテストで燃費改善の作業を行い、それがここミシガンで報われた。チームと共に、私もドライバーとして最善を尽くせたと思う。我々は先週、先々週と厳しい戦いを強いられてきた。今大会、持ち込んだ新しい“トヨタ カムリ”は一日を通して好調であり、ずっとトップ5に入る速さを持っていた。最終的に3位でフィニッシュできたことに満足しており、素晴らしい仕事をしてくれたチームを誇りに思う」
NASCAR NATIONWIDE SERIES
第14戦 Meijer 300
開催日:6月13日
“トヨタ カムリ”1−2フィニッシュ!
6月13日(土)NASCARネイションワイド・シリーズの第14戦「Meijer 300」が米国中東部ケンタッキー州スパルタのケンタッキー・スピードウェイで開催された。
この週末は、ネイションワイド・シリーズのみケンタッキーで行われ、スプリント・カップ・シリーズとキャンピング・ワールド・トラック・シリーズはミシガンで開催。このため、ネイションワイド・シリーズと他のカテゴリーを掛け持ちするドライバーは、非常に忙しいスケジュールとなった。
13日(土)は、決勝に先立ち午後5時から予選が行われた。直前までミシガンでキャンピング・ワールド・トラック・シリーズを戦い、2位でフィニッシュしたカイル・ブッシュは、レースが終わるとすぐにケンタッキーへと移動し、ネイションワイド・シリーズの予選をアタック。前日の練習走行を走っていなかったにもかかわらず、いきなりその時点でのトップタイムをマークした。
しかし、その後アタックしたチームメイトのジョーイ・ロガーノがKy.ブッシュのタイムを上回り、今季2度目のポールポジションを獲得。Ky.ブッシュが2番手となり、“トヨタ カムリ”が最前列グリッドを独占。4番手にマイケル・アネットがつけ、10台の“トヨタ カムリ”が決勝へと進出した。
午後8時50分に1.5マイルオーバルを200周(300マイル:約480km)する決勝レースがスタート。2番手グリッドのKy.ブッシュが好スタートを切り、ポールポジションのロガーノを従えて序盤戦に突入。首位を争う2台の“トヨタ カムリ”が、後続を大きく引き離す展開となった。
首位を独走するKy.ブッシュに追いすがったロガーノであったが、71周目のピットイン時に、ピットロードでのスピード違反ペナルティを科され、15位まで後退。しかし、ロガーノは再スタート後、目覚ましい追い上げを開始。107周目には2位までポジションを取り戻し、再び首位のKy.ブッシュとの一騎打ちとなった。
185周目に、クラッシュした車両を排除するために9分ほどレースは赤旗中断。189周目に首位Ky.ブッシュ、2位ロガーノで再スタートが切られた。勢いに乗るロガーノは、 191周目にインを付いてKy.ブッシュをパスすると、そのまま後続を引き離して行き、トップでチェッカー。今季2勝目を挙げた。
ここケンタッキーは、昨年ネイションワイド・シリーズにデビューしたばかりのロガーノが、初優勝を飾ったコースでもあり、ロガーノはケンタッキーで2年連続のポール・トゥ・ウィン。ケンタッキーで2勝を挙げたシリーズ初のドライバーとなった。
2位にはKy.ブッシュが入り、“トヨタ カムリ”は1−2フィニッシュ。ネイションワイド・シリーズのドライバーズランキング首位に付けるKy.ブッシュは、ランキング2位以下との差を更に広げることとなった。
6位にジェイソン・リフラー、7位アネット、8位にバーニー・レマーが入り、“トヨタ カムリ”は5台がトップ10フィニッシュを果たした。
次戦第15戦は6月20日(土)に米国中部ウィスコンシン州ウェストアリスのミルウォーキー・マイルで行われる。
ドライバー ジョーイ・ロガーノ:
「我がチームにとって最高の結果だ。チームクルーは素晴らしい仕事をして、このコースにぴったり合った“トヨタ カムリ”を私に用意してくれた。ケンタッキーで2戦2勝、どちらもポール・トゥ・ウィンで勝て、完璧な記録であり、更に伸ばせればと思っている。ここで初の記録ということも、とても嬉しい。赤旗中断の間は、レースカーの中で再スタートについて考えていた。その時には、外側のラインで勢いを得ようと思っていた。実際には彼(カイル・ブッシュ)がバンクの外側に上がってきたので、狙い通りには行かなかったが、上手く走って彼をパスした。その後は素晴らしい“トヨタ カムリ”のおかげで、首位の座を維持することが出来た」