NASCAR NATIONWIDE SERIES
第11戦 Carquest Auto Parts 300
開催日:5月23日
カイル・ブッシュが3位フィニッシュ
5月23日(土)NASCARネイションワイド・シリーズの第11戦「Carquest Auto Parts 300」がローズ・モーター・スピードウェイで開催された。
決勝に先立ち、午後3時半から予選が行われ、カイル・ブッシュが前々日のスプリント・カップ・シリーズ予選に続き、2番手グリッドを確保。同じく好調のブライアン・ヴィッカーズが5番手、マイケル・マクドウェルが6番手につけ、10台の“トヨタ カムリ”が決勝に進んだ。
夕方から降り始めた雨によって、午後7時半に予定されていた決勝レースのスタートは順延。ジェットドライヤーカーによる路面乾燥が行われ、午後9時過ぎに、イエローコーション下で1.5マイルオーバルを200周(300マイル:約480km)して競われる決勝レースのスタートが切られた。
序盤の5周はイエローコーションのまま、6周目にグリーンフラッグが振られ、本格戦がスタート。2番手グリッドのKy.ブッシュは、エンジンを交換したために、グリーン前に大きくポジションダウン。後方からの追い上げを余儀なくされた。
しかし、Ky.ブッシュは序盤から目覚ましい追い上げで上位グループへとポジションを上げ、40周目にはついに首位に立った。
80周後半から各車グリーン下でピットインすることとなったが、それまで首位を独走していたKy.ブッシュは、全車がピットを終えた時点で再び首位をキープ。
レースが折り返しを過ぎた頃には、首位を行くKy.ブッシュに、ヴィッカーズ、ジョーイ・ロガーノ、ジェイソン・リフラーが続き、“トヨタ カムリ”がトップ4を占めてレースを支配した。
その後はイエローコーションの出ない展開となり、140周目前後からこの日2度目、そして最後となるはずの給油とタイヤ交換のために、各車グリーン下でピットイン。しかし、2台のシボレーを残して全車がピットを終えた時点で、降雨によりこの日4度目のイエローコーションが発生した。
コースに残った2台以外の車両は周回遅れとなっており、トップ2台のシボレーはイエローコーション下で悠々とピットイン。首位のまま隊列の後方に復帰した。隊列先頭を走る“トヨタ カムリ”勢は、Ky.ブッシュの3位を先頭に、ほぼ1周に近い差で再スタートを切ることとなった。
162周目に再スタートが切られ、猛烈な勢いで追い上げを開始した“トヨタ カムリ”勢であったが、再スタート後僅か8周で雨が降り出し、赤旗中断。そのまま170周でレースは終了となった。
この結果、レース最多の98周に渡り首位を走行したKy.ブッシュが3位フィニッシュ。これにヴィッカーズ、ロガーノ、リフラーが続き、“トヨタ カムリ”はトップ6に4台が入った。Ky.ブッシュはシリーズランキング首位の座を守っている。
次戦第12戦は5月30日(土)にドーバー・インターナショナル・スピードウェイで行われる。
ドライバー カイル・ブッシュ:
「我々の“トヨタ カムリ”は今夜最速だった。それだけに、素晴らしい“トヨタ カムリ”を仕上げてくれたクルーと共に、ヴィクトリーレーンで勝利を祝えなかったことが残念でならない。我々は速かった。ただ、今日は状況が勝利を許してくれなかっただけだ。スタートで後方に下がらなくてはならなかったが、序盤の追い上げは上手く行った。トップグループでの争いも特に心配することなく、今日は勝てると思っていた。3位でフィニッシュできたことで、普通なら『多くのポイントを獲得できて良かった』とコメントするだろうが、私はポイントのことは考えておらず、とにかく勝ちたかった」