フォルクスワーゲン、ニュルブルクリンク24時間レースでシロッコGT24が
AT(代替燃料)及び2.0リッターガソリンターボエンジンクラスでそれぞれクラス優勝

2009年5月24日、ウォルフスブルク発:
 世界でもっとも過酷な耐久レースであるニュルブルクリンク24時間レースに、天然ガスおよびガソリンエンジンを搭載したフォルクスワーゲンシロッコが参戦し、2つのクラスで優勝を成し遂げるという素晴らしい結果を残しました。バニナ イクス(ブラジル)、ペ-ター ターティング(ドイツ)、クラウス ニーヅビーズ(ドイツ)、トーマス クレンケ(ドイツ)が運転する、革新的なエコフューエルテクノロジーを採用したシロッコGT24-CNGは、よりパワフルな数多くのライバルを凌ぎ、代替パワートレイン(AT)カテゴリーで優勝、総合でも17位に入りました。ジミー ヨハンソン(スウェーデン)、フローリアン グリューバー(ドイツ)、ニッキィ ティム(デンマーク)、マーティン カールヘフナー(オーストリア)の若手ドライバー4人組がドライブしたガソリンエンジン搭載のシロッコGT24は、2リッターターボエンジン(SP3T)クラスで、フォルクスワーゲンに3年連続優勝をもたらし、総合でも15位という素晴らしい成績を残しました。

 アルトフリッド ヘーガー(ドイツ)、コンフー・チェン(中国)、カルロ バンダム(オランダ)、フランク マイルー(フランス)組のシロッコGT24はSP3Tクラス3位(総合20位)、フォルクスワーゲンの研究開発担当取締役Dr. ウルリヒ ハッケンベルク(ドイツ)、ベルント オストマン(ドイツ)、ピーター ウィース(スイス)、ジョン バーカー(英国)組はATクラスで準優勝を飾りました。カルロス サインツ(スペイン)、デーテル・ディッピング(ドイツ)、ウォルフガング カウフマン(ドイツ)、パトリック サイモン(ドイツ)がドライブする5台目のシロッコは、その速さを見せながらも、日曜日の朝のアクシデントによって惜しくもリタイアとなりました。

「ダカール」勝者とドイツの俳優が見守る中、フォルクスワーゲン シロッコRがデビュー

 絶好のレース日和となった伝説のノードシュライフェ(ニュルブルクリンク北コース)で開催されるレースに訪れた235,000人の観客は、過酷でスリリングな24時間レースを堪能したばかりでなく、265馬力のエンジンを搭載した史上もっともパワフルなスポーツクーペ、新型シロッコRの世界デビューにも立ち会うことになりました。シロッコRは、アイフェルのローラーコースターを周回するパレードで、「ダカール」勝者、ジニール・ドゥビリエ(南アフリカ)、ディルク・フォンティツェビッツ(ドイツ)の乗ったレース トゥアレグと共にファンの前に登場しました。フォルクワーゲン チームを応援する多くのゲストの中には、俳優のエロール・サンダー氏やマーク・ケラー氏の姿も見られました。

 言うまでもなく、ドイツ サッカー チャンピオンシップにおいて、ブンデスリーガに所属するVfLウォルフスブルクが優勝したことは、ニュルブルクリンクでも大きな話題となっていました。24時間レースの開始前に、Dr. ウルリヒ ハッケンベルク、カルロス サインツ、クリス ニッセンが、生放送でVfLチームの健闘を祈るメッセージを競技場に伝え、ウォルフスブルク優勝の直後には、ピットボードのメッセージおよびコックピットのドライバーからお祝いの言葉が届けられました。

クリス ニッセン、フォルクスワーゲン モータースポーツ ディレクター
「2リッター ターボクラスでハットトリックを達成できたことを大変嬉しく思います。また、天然ガスを燃料とするシロッコGT24-CNGが実現可能な代替システムであることも証明することができました。この難しいサーキットで安定した走りを見せてくれたドライバーの皆さんに、心から賛辞を送りたいと思います。レギュレーションの変更によって、今回のレースは以前より明らかに競争が厳しくなりました。単にラップを刻むだけではなく、無数のオーバーテイクを行わなければならなくなったのです。1日の終わりに、チーム全体が力強いパフォーマンスを見せることが困難になりましたが、我々は、注意深い準備とレース中の完璧な作業によって2つのクラスで優勝を成し遂げたのです。」

#114 – フォルクワーゲン シロッコGT24-CNG – ATクラス2位 – 総合101位
Dr. ウルリヒ ハッケンベルク(ドイツ): 「世界でもっとも過酷なレースの一つにエコフューエル天然ガス技術を搭載した車で参戦するという、我々の勇気ある決断が正しいことが証明されました。フォルクスワーゲンは、燃料として天然ガスが過小に評価されているのは根拠のないものであり、天然ガス車両が従来の燃料を使用した車と同等のスポーツ性を持っていることを示しました。優勝したチームの全ドライバーは、低排ガス技術の可能性をフルに活用し、あらゆる期待を上回る結果を出しました。」

#115 – フォルクワーゲン シロッコGT24-CNG – ATクラス1位 – 総合17位
バニナ イクス(ブラジル):「シロッコGT24-CNGのデビューに参加することができて大変光栄です。生物学者として、私は、天然資源の有効活用とモータースポーツという2つの大きな情熱を持ってこのレースに臨みました。そのどちらも完全に新しいものです。」

#116 – フォルクワーゲン シロッコGT24 – SP3Tクラス3位 – 総合20位
コンフー・チェン(中国):「2度目の24時間レースで、再びチェッカーフラッグを受けることができて嬉しいです。このレースでは良い成績を残すことができましたが、それには外から見るよりも大きな困難が伴いました。私にとって、このレースは初めての大きなツーリングカーレースであり、チームメイトの素晴らしいサポートに大変感謝しています。特に豊富な経験を持つアルトフリッド ヘーガーは、ルーキーの私にとって最高の先生でした。」

#117 – フォルクスワーゲン シロッコGT24 – リタイヤ
カルロス サインツ(スペイン):「不運なアクシデントが発生するまで、我々は非常に良いポジションを走っていました。アクシデントに巻き込まれたウォルフガング カウフマンに過失はまったくありません。今回のレースは、去年よりも楽しんでいたので、このような結果に終わって残念でなりません。ノードシュライフェのコースにも大分馴れてきましたし、雰囲気も非常に良好でした。我々のチームは、素晴らしいパフォーマンスを見せていましたので、また来年このレースに参加して今回の雪辱を果たしたいと思います。

#118 – フォルクワーゲン シロッコGT24 – SP3Tクラス1位 – 総合15位
ニッキィ ティム(デンマーク):「この24時間レースで完走を目指したのは3回目で、今回は初めてフォルクスワーゲンでの参戦となりましたが、クラス優勝を果たすことができました。シロッコGT24は大変速い車ですが、難しいノードシュライフェのコースでも楽に乗りこなすことができました。シロッコをドライブしている時も、またフォルクスワーゲンチームのメンバーとしても、大変心地良く今回のレースに参戦することができました。」

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