更新日: 2018.02.23 10:22
【ポルシェジャパン】ポルシェの収益が再び増加
ポルシェの収益が再び増加
ポルシェ オートモービルホールディングSE(本社:ドイツ、シュトゥットガルト 最高経営責任者:Dr.ヴェンデリン・ヴィーデキング)は、2008/2009事業年度上半期(2008年8月1日~2009年1月31日)におけるグループの税前利益がさらに伸びると見込んでいます。ポルシェの営業利益は売上高とともに減少しましたが、グランツーリスモのパナメーラやカイエン用ハイブリッドシステムの開発費用の増加にもかかわらず、依然として2桁の営業利益率を確保しています。このような本業における健闘に加え、フォルクスワーゲン社の株価に連動する現金決済型オプション取引の利益が貢献し、グループの税前利益は前年同期と比べて増加しました。しかし、フォルクスワーゲン社の第4四半期の業績がまだ発表前のため、正確な数字は3月末に予定されている上半期会計報告において発表いたします。
当該事業年度上半期において、ポルシェ オートモービルホールディングSE の売上高は対前年比12.8%減の30.4億ユーロ、販売台数は26.7%減の34,266台でした。このようにポルシェの自動車事業は、世界的な自動車不況からの影響を受けています。販売台数に比べて売上高の減少幅が少ない最大の理由は、モデルミックスが変化したことです。総販売台数に占める911シリーズの比率が以前よりも高くなる一方で、ボクスター シリーズの比率は大きく減少しました。911シリーズの販売台数が13,543台(前年同期16,261台)であったのに対し、ミッドシップスポーツカーの販売台数は3,950台(前年同期9,835台)でした。ニュー ボクスター/ケイマン モデルが今年の2月に発売されたことを受けて、これらのミットシップスポーツカーの販売台数は、当該事業年度の下半期には再び増加に転じる見込みです。カイエンについては、当該事業年度上半期の販売台数は16,773台(前年同期20,638台)でした。下半期においてはこのモデルにも期待が寄せられていますが、中でも注目されているのが初めてラインナップに加わるカイエン ディーゼルです。このニューモデルは、販売店のショールームにようやく並び始めたばかりです。
地域別に見ても、ポルシェの販売台数の減少は世界全体に及んでいることがわかります。2008/2009事業年度上半期におけるポルシェの販売台数は、ドイツでは4,152台(前年同期5,630台)、北米では11,998台(前年同期16,209台)、その他の地域全体では18,116台(前年同期24,897台)でした。
しかしながら、総じてポルシェはこの極めて厳しい経済情勢の中であっても、十分に健闘しているといえます。ポルシェに対して現在設定されている100億ユーロの与信限度枠は3月末に期限が切れますが、この更新について銀行との話し合いが進められています。3月末までには、前向きな合意に達するでしょう。