ル・マン/WECニュース

投稿日: 2009.08.18 00:00
更新日: 2018.02.15 14:40

【ポルシェジャパン】ALMS:ポルシェRSスパイダーが2度目の表彰台


アメリカン・ル・マン・シリーズ第7戦 : 米国エルカートレイク

ALMS:ポルシェRSスパイダーが2度目の表彰台

ポルシェAG(本社:ドイツ、シュトゥットガルト 社長:ミハエル・マハト)のカスタマーチーム、サイトスポーツのクラウス・グラフ(ドイツ)/グレッグ・ピケット(米国)組がドライブするポルシェRSスパイダーがアメリカン・ル・マン・シリーズ(ALMS)のエルカートレイク戦においてLMP2クラス3位に入賞しました。これは、ヴァイザッハ生まれのスポーツプロトタイプでの参戦2戦目にして2度目の表彰台という快挙です。一方、GT2クラスでは、ポルシェのワークスドライバーであるイェルク・ベルクマイスター(ドイツ)/パトリック・ロング(米国)組がフライングリザードモータースポーツのポルシェ911 GT3 RSRでチャンピオンシップへのリードを広げています。今シーズンも残すところ3戦となり、これまで5勝を挙げているこのペアは、タイトル獲得に向けて着実に前進しています。

ウイスコンシン州の歴史と伝統を誇るテクニカルなサーキット、ロードアメリカにおいて観客はスタートからフィニッシュまでエキサイティングな激戦を目撃することとなりました。このレースの見どころのひとつは、パトリック・ロングがタイトル争いの上で最強のライバルであるジェイミー・メロ/ピエール・カッファー組のフェラーリをわずかな隙を縫ってかわし、3位に浮上した場面です。しかし、その後、ロングは周回遅れの集団につかまり、最後の2周でコルベットのジャン・マグナッセン/ジョニー・オコーネル組にパスされ、ほぼ確実かと思われた3位表彰台のポジションを奪われてしまいます。ロングは全力で猛プッシュしますが、最終的にはわずか0.411秒差でコルベットに敗れるという結果となりました。このレースまで、ロングとイェルク・ベルクマイスターは5連勝していました。

「最後のコーションフェーズ中、タイヤ交換のためにピットに入るよう指示されました。これはクレバーな作戦で、おかげでフェラーリをオーバーテークすることができました」とパトリック・ロングは話しています。僅差で表彰台を逃したチームメイトのイェルク・ベルクマイスターも、特に悲観的な様子もなく、「私達はチャンピオンシップのリードを広げることを目標にしていましたし、これは達成しました。それが、一番大切なことです。もちろん連勝記録を6に伸ばしていれば、それに越したことはありませんでしたが、連勝はどこかで終わるものです。重要なことは、今日また一歩タイトル獲得に近付いたことです」と話しています。ファルンバッハロールレーシングの911 GT3 RSRを操るポルシェのワークスドライバーであるウォルフ・ヘンツラー(ドイツ)/ブライス・ミラー(米国)組は、サスペンショントラブルのため10位でレースを終えました。フライングリザードモータースポーツの2台目の911 GT3 RSRをドライブするダレン・ロー(米国)/セズ・ニーマン(米国)組は8位でフィニッシュしています。

クラウス・グラフ/グレッグ・ピケット組は、今回も力強い走りでALMSにおけるポルシェRSスパイダーの復活を見事にアピールしました。このペアは、ミッドオハイオで2位に入賞したすぐ翌週、サイトスポーツからヴァイザッハ生まれのスポーツプロトタイプで参戦し、ストップ・アンド・ゴー・ペナルティーを課されたにもかかわらず、LMP2クラスで3位に入り、2度目の表彰台を獲得しました。このペナルティーは、チームオーナーでもあるピケットが、コーションフェーズ中にガス欠を避けるために行ったピットインのタイミングが早すぎたため課されたものです。しかし、チームメイトのクラウス・グラフがクラス最速ラップを叩き出したという事実に変わりはありません。「残念です。もっといい結果が出せたはずです」とグラフは話しています。「かなりの接戦で、もう少し時間があれば結果は違っていたでしょう」。ALMSチャレンジでは、マーチン/メラニー・スノー(米国)がポルシェ911 GT3カップでシーズン3勝目をあげ、GT2クラスに新設されたこのカテゴリーでのリードを広げました。

アメリカン・ル・マン・シリーズ第8戦は、8月30日にカナダのモスポートで開催されます。


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