JF3A Inside Report
Round 5/6 ― 03

全日本F3選手権 第6戦 決勝上位ドライバーコメント

◎ Cクラス ◎
■優勝:国本 雄資
(PETRONAS TEAM TOM'S/Car.No37/PETRONAS TOM'S F308/トヨタトムス)
「ポールからのスタートだったわけですが、スタートも最高に決まり、すごくいいペースで走れて本当に楽しくレースができましたね。雨が降ってきたときは前回の岡山のレース(スリックでポールポジションからスタートもレース中の降雨で表彰台を失った)みたいになるんじゃないかという不安が少しあったんですが、チームを信じて自分のやるべきことに集中しました。最初はエリクソン選手がぴったりくっついてきて、接近戦になるんじゃないかと思ったんですが、後半は僕の方がペースが良かったので、後ろは気になりませんでした。本当はもう少し早く勝ちたかったんですが、開幕前のテストからチームメイトの2台に負けていて、過去2ラウンドで自分のいけないところを今回うまく修正できたことが結果につながったと思います」

■2位:マーカス・エリクソン
(PETRONAS TEAM TOM'S/Car.No1/PETRONAS TOM'S F308/トヨタトムス)
「かなりタフなレースだったね。僕のイン側グリッドには黒く濡れた箇所があったので、ホイールスピンを避けるために2速でスタートしたんだけれど、それがうまくいってまずまずのスタートができたものの国本の前に出ることはできなかった。序盤はセットアップも合っていて、フィーリングが良かったので国本に迫ることができたけれど、5~6周過ぎたあたりからグリップ感が落ちてきて、少し状況が悪くなってしまってね。それで井口に詰め寄られてしまったんだ。ただ、ヘアピンやシケインのブレーキングのバランスが良かったので、他の部分で井口に詰められても、なんとか2位を守れた感じだね。今日は勝てなかったけれど、今回はいい週末になったよ」


■3位:井口 卓人
(PETRONAS TEAM TOM'S/Car.No36/PETRONAS TOM'S F308/トヨタトムス)
「今日は結果として3位に終わったわけですが、スタート直後からの数周、そこでポジションを上げることができなかったことがすべてでしたね。内容としてはトムスの3台で非常にハイレベルな競り合いをすることができたので、3位ということでトムスの3台の中では一番結果が悪いのですが、レースとしては誇りに感じてもいいのかなと思います。エリクソン選手がスプーンのふたつ目が遅かったので、西のストレートでスリップについて、シケインのブレーキングで勝負をかけるチャンスが何度かあったのですが、彼もすごくブレーキングでプッシュしていたので……。結局最後まで抜くことができませんでしたね」

■4位:安田 裕信
(ThreeBond Racing/Car.No12/ThreeBond/ニッサンスリーボンド)
「僕としては精一杯の戦いでしたが、ちょっとトムス勢3台との差がありましたね。前半結構ついていけたので、よし、このままついていけばという気持ちだったのですが、5周目あたりからリヤタイヤがグリップダウンし始めてからはペースも上がらず、結果的に背後のコッツォリーノ選手を抑えておくのがいっぱいいっぱいでした。なんとか4位を獲れましたが、ラップタイム的には56秒くらいが限界で、トムス勢の55秒台は見えませんね……。しかし、あきらめずに次戦も頑張りたいと思います」

◎ Nクラス ◎
■優勝:山本 尚貴
(HFDP RACING/Car.No7/HFDP RACING)
「スタートは失敗というわけではなったんですが、あまり加速が良くなくて、アウト側から関口雄飛選手に先行されたり、Cクラスのコッツォリーノ選手がアレキサンドレ・インペラトーリ選手との間に挟まったりして位置取りがうまく行かず、ペースがつかめなくて千代勝正選手にもパスされてしまって。前半は自分でもまずいなという展開でしたが、ドライの金曜の練習走行では非常に調子が良かったですし、自身を持って落ち着いて周回を重ねれば絶対にパスできると思っていました。うまく千代選手をパスしてトップに立ってからも、最終ラップまで自己ベストを更新するつもりでプッシュし続けました。今年はハード面の差がないNクラスに参戦したことで、自分のドライビングを見つめなおし、努力を怠ってはいけないと改めて感じました。Nクラスに参戦して良かったと思いますね」

■2位:千代 勝正
(TEAM NOVA/Car.No22/NDDP EBBRO)
「3番手からうまくスタートが決まったものの、関口選手にパスされて4番手になってしまいました。ただ、序盤のマシンバランスが良かったので、前の選手についていくことができて1台1台パスしてトップに立つことができたんですが、僕のタイヤマネージメントが悪かったのか、中盤からリヤタイヤが厳しくなってセクター2~3あたりでリヤがずるずるになってしまって……。結果的にバックミラーを気にしながらのレースになってしまい、残念ながら山本尚貴選手に抜かれたあともついて行くことができませんでした」

■3位:アレキサンドレ・インペラトーリ
(ACHIEVEMENT by KCMG/Car.No20/ACHIEVEMENT by KCMG)
「残念ながら昨日みたいないいレース、というわけにはいかなかったね。ただ、ドライになったら苦しい戦いになるかもしれないということは分かっていたんだ。スタートはまずまずで、Cクラスのマシンたちとの競り合いもできたけれど、なぜかストレートが伸びず、とても苦しい展開になってしまった。しかし、今週末は優勝と3位ということでポイントも稼げたし、全体としては良かったんじゃないかな」

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