2月26日、2015年のスーパーGT参戦体制を発表したBMW Sports Trophy Team Studie。今季もBMWジャパンの厚いサポートを受け、チャンピオンを命題としてシリーズに臨むことになるが、今季はマシンの装いも一新。このカラーはどんな意味合いがあるのだろうか?
2014年シーズンから、BMWジャパンのサポートを受けスーパーGTに参戦しているBMW Sports Trophy Team Studie。BMWジャパンからのサポート内容には、ワークスドライバーのヨルグ・ミューラーの起用や技術サポート等多くの内容があるが、その中に『BMWモータースポーツからの車体のカラーリングデザインの提供』というものがある。
それにより、14年のStudie BMW Z4にはおなじみのアルピンホワイトにブルー、ダークブルー、レッドのMカラーが配された。ただ、初年度のカラーリングはアメリカのBMW Z4 GTEでも使用されているような、定番と言えるノーズ、サイドにMストライプが入ったパターンだった。
しかし27日に公開されたカラーリングは、ノーズからルーフにかけて大胆にMカラーが配され、さらにボンネットからサイドには流れるようなMストライプが。リヤタイヤ付近で大胆に折り返され、マシン下部に流れていく美しいものだ。
実はこのカラーリング、チームを率いる鈴木康昭代表によれば、1970年代のツーリングカーレースで大活躍したBMW 3.0CSLや3.5CSLをイメージしたもの。カラーリングデザイン自体は日本で行ったものだが、当然BMWモータースポーツの承認を受けたもので、いわば“お墨付き”というわけだ。
「ドイツ本国もそうなんだけど、70年代のリバイバルカットなんです。今いちばん最新のMラインの入れ方ですね」と鈴木代表。こういった折り返す形でのサイドのラインは、昨年ブランパン・スプリントに参戦したROAL MotorsportのZ4もこのパターンで、さらに言えば昨年10月に公開されたBMW M6 GT3の初期のイラストにも、このパターンが描かれていた。
昨年からチームを強力にサポートしてきたシュタイフやメンズクラブ等に加え、今季は新たにC.P.COMPANYやコーボルトのブランドで知られるフォアベルクなど、新たなスポンサーを迎えており、こちらもマシンに配されている。さらに、今季はBBSがホイールのサプライヤーに決定。CSLをイメージした、ゴールドのホイールを装着予定。第3戦からはBBSジャパン製の新作が装着されるという。
日本のモータースポーツ界に、さまざまな新風を注ぎ込んでいるBMW Sports Trophy Team Studie。そのカラーリングの“意味”にもぜひご注目いただきたい。