2日、ACOフランス西部自動車クラブからル・マン24時間とWEC世界耐久選手権のエントリーリストが発表されたが、それと同時にアウディは、2012年のル・マンとWECに、2台のハイブリッド仕様のマシンを投入すると明らかにした。

 2012年のル・マン24時間耐久レースには、トヨタがドイツで製作したシャシーに日本で開発したハイブリッドシステムを搭載して参戦を発表。すでにフランスでシェイクダウンを成功させた。スポーツカー耐久レースでのハイブリッドはプライベーターの参戦にはじまり、今季撤退を発表したプジョーも開発を進めていた実績がある。また、2014年から参戦するポルシェもハイブリッドでの参戦が確実視されている。

 そんな中、2000年以来ル・マンで10勝を挙げ君臨するアウディも、ハイブリッドマシンをル・マンに投入することになった。昨年、マルセル・ファスラー/ブノワ・トレルイエ/アンドレ・ロッテラーのドライブで優勝を飾ったアウディR18に、ハイブリッドシステムを搭載。ル・マンでの4台のエントリーのうちの2台がハイブリッドになるという。

「ル・マンに向けてハイブリッド・テクノロジーを開発することは、我々のディーゼル・プロジェクトの初期と同様、野心的な挑戦だ」と語るのは、アウディスポーツ代表のヴォルフガング・ウルリッヒ博士。

「すでに行った最初のテストの結果には非常に励まされている。そして、我々の"ウルトラ・ライト・テクノロジー"とハイブリッドが結びつき、どう機能するかに非常に興味をもっている」

 一方でアウディは従来のディーゼルターボにも大きな可能性があるとして、2台のR18 TDIを継続して参戦。これにより1〜2号車はハイブリッド、3〜4号車は従来どおりのパワートレインをもつという。

 アウディR18ハイブリッドは2月末に公開される予定で、3月のWEC開幕戦セブリングにはR18 TDIで参戦。トヨタTS030と同じく、第2戦スパでハイブリッド仕様をデビューさせる予定だ。

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