ホンダの米国法人であるアメリカン・ホンダモーターは14日、デトロイトショーでミドルサイズセダン『TLXプロトタイプ』を公開したが、同時にこのTLXプロトタイプをベースとしたレーシングカーで、2014年から北米SCCAピレリ・ワールドチャレンジに参戦すると発表した。
SCCAピレリ・ワールドチャレンジは1986年から続くシリーズで、ホンダはこれまでアキュラTSX(日本名アコード)でリアルタイム・レーシングから参戦。2012年にはピーター・カニンガムがGTSクラスのチャンピオンを獲得した。
14日に発表されたTLXプロトタイプは、これまでのアキュラTL、TSXに置き換わるモデルとなるが、SCCAピレリ・ワールドチャレンジでも新たにTLXが、プロトタイプという状況ながら使用されることとなった。
「レーシングスピリットは、我々の会社の否定できない部分だ。DNAとして刻み込まれており、我々のエンジニアにとってレースは鍛錬の場である。我々のカスタマーにフィードバックするためのテクノロジーを提供する」と語るのは、アメリカン・ホンダモーターの副代表、マイク・アカビティ。
「ただし、勘違いしないでいただきたいのは、我々は勝つためにレースをするということだ。我々の創始者である本田宗一郎は、シンプルに、そして最高の形で「2位は敗者である」と教えてくれた。今日、我々のメッセージは明白だ。我々は2015年に導入されるこのアキュラTLXでレースを戦い、そして我々は勝つつもりだ!」
アキュラTLXプロトタイプが参戦するのは、SCCAピレリ・ワールドチャレンジのGTクラスで、アウディR8 LMS、キャデラックCTS-V、コルベット、ダッジ・バイパー、メルセデスベンツSLS、ニッサンGT-Rなどと戦うことになるという。