アジアン・ル・マン・シリーズ第2戦富士で優勝を飾った4台のドライバーたちが、今日の決勝レースについて語った。
●LMP2クラス優勝:#18 KCMG
・リチャード・ブラッドレー
昨日の予選では残念な2番手になったけど、今日はすごく嬉しいね。チームメイトがすごくいい仕事をしてくれたので、僕は大きなマージンを活かしてポジションをキープするだけで良かった。
昨日のトラブルも解消したし、アジアン・ル・マンでいいレースができたことに満足しているよ。
・小泉洋史
スタートは特に狙っていく戦略はなかったんですが、状況によって前を抜こうか、抜くまいかを考えていました。でも、1コーナーでOAKレーシングのマシンがかなり早めにブレーキをしていたので、抜こうと思いました。
・ジェームス・ウインスロー
今回2回目のレースだったけど、KCMGとして良いレースができたと思う。チームがいい仕事をしてくれたので、ドライバーとしては楽だったよ。このドライバーラインナップは強力だと思うので、次のズーハイのレースも楽しみにしている。
●GTEクラス優勝:#70 チーム・タイサン・剣・エンドレス
・中野信治
今回こうしてチャンスをくれた千葉さん、そして初めてのアジアン・ル・マンを実現してくれたACO、オーガナイザーに心から感謝したいです。今回、僕がこうして千葉さんからお声がけしていただいてGTカーをドライブしたんですが、こういうGTカーに乗るのは初めてなんです。前に乗ったNSXはGTカーというより、プロトを重くしたようなクルマでしたからね。
最初は戸惑いましたけど、今回飯田さんと……(沈黙)……密山くん(場内爆笑)! 彼らが本当に優しくドライビング等々教えてくれて、4日間通して僕も少しずつインプルーブすることができた。最後はふたりのペースについていけるまでは走れるようになったので、楽しい、素晴らしい経験をさせてもらいました。
・飯田章
まずチームメイト、そして千葉代表にお礼を言いたいです。今回、GTEクラスで出場することになりましたが、1台のエントリーということで簡単に表彰台が獲れるだろうと思っていたかも知れませんけど、実際はそう簡単なものではなかったです。すごく満足しています。
・密山祥吾
今回、千葉さんからこのような素晴らしいクルマに乗る機会を与えていただいて、こんな経験のあるお二方とレースをさせていただけて、結果ももちろん嬉しいんですが、学べたことがたくさんあったので嬉しく思っています。
嬉しかったことはたくさんあったんですけど、最後に中野さんが僕の名前を覚えていないというのがちょっと……まだまだダメだなと(笑)。これからもっともっと頑張っていきたいです(笑)。
●GTCクラス優勝:#007 クラフトレーシングAMR
・フランク・ユウ
前回はポールポジションからスタートできたけど、レースはトラブルでリタイアになった。今週は若干てこずっていた部分もあったけど、チームはすごく頑張ってくれた。プラクティスで試したセットでは走っていなかったので、自分のレースはプラクティスみたいになったけど、すごくいいレースができたんじゃないかと思う。
次戦は僕にとってもホームコースだし、練習は足りている。すごく楽しみにしているよ。たぶん次回もAFコルセとの争いになるし、このクラスの選手権は2チームでの争いになると思う。4戦しかないので、すべてのレースで勝たなければならないと思ってる。
・リチャード・ライアン
このシリーズの初年度に参加できて嬉しく思うよ。こういったレースはアジア圏で必要だと思う。レースに関して言えば、最初のスティントの時はなるべくギャップを築こうとだけ考えていたんだ。途中SGTクラスのマシンと競り合うこともあったけど、自分たちのレースだけを考えてフランクに渡すことを考えた。
2回目のスティントでは、AFコルセの背後になって、ドアが当たりそうなくらいの接近戦になった。とにかくプッシュすることだけを考えて、ギャップを作ることを考えた。もう少しクルマがいたら面白いと思うけど、まずはこういったレースが誕生したことを素晴らしく思うよ。
●SGTクラス優勝:#16 TEAM無限
・武藤英紀
昨日ポールポジションを獲ることができて、いちばん前からスタートすることができたので、スタートに集中して後ろとのギャップをできるだけ築きたいと思っていました。その思い通りの展開に序盤はできたんじゃないかと思います。
他車のトラブル等もあってリードを築くことができて、中山選手にトップでバトンをつないで、中山選手もコンスタントに走って僕にバトンを繋いでくれました。
最後は11号車との勝負になると思っていたので、自分ができる精一杯の走りをして優勝を目指しました。ペースも良かったと思いますし、クルマも良くて今日優勝することができました。
・中山友貴
クルマが速いことは分かっていて自信もあったレースだったので、とにかく自分たちのもっている力を発揮し続ければ優勝できると信じて走っていました。本当に嬉しいですね。