11日、フェラーリは、フェルナンド・アロンソがアメリカGPに出場する見込みであることを明らかにした。アロンソは前戦アブダビGPで背中を痛め、レース出走に関して医師の許可が下りるかどうかが懸念されていた。
アロンソはアブダビGP決勝中、ジャン-エリック・ベルニュとの接触を避けるためにコース外に出たが、縁石を乗り越えた時に非常に大きな衝撃を受けたため、ドライバーにメディカルチェックを指示するマシンのアラームが鳴った。マシンのセンサーが記録した衝撃は25Gにおよんだということだ。
アロンソは背中に痛みを訴え、決勝直後の検査で異常は認められなかったものの、痛みが消えないため、その後、改めて検査を受けた。
今週末のアメリカGPに出場できるかどうかはこれまで不明だったが、11日、アロンソはTwitterを通して、アメリカに向かうと明かした。
「オースティンに向けて荷造りしている。まだ痛みはあるけれど、チームを助けたいし、それができると確信している。いつもどおり100パーセントの力を注ぐつもりだ」とアロンソはコメントした。
チームも声明を発表、アロンソは「100パーセントの状態で戦うのは難しいかもしれない」が、コンストラクターズ選手権2位の座がかかった重要な終盤戦でチームのためにできるだけ多くのポイントを持ち帰るべく決意を固めていると述べた。
会長ルカ・ディ・モンテゼモロは以下のようにコメントしている。
「フェルナンドが、ベストのコンディションではないにもかかわらず、全力を尽くしたいという強い意志を見せていることを喜ばしく思っている」
「これは彼が我々と強く結びついていることの表れだ。彼が模範となり、今シーズンをできるだけいい形で終えるため、チーム全体がさらに士気を高めるものと確信している」
BBCによると、アロンソはサーキットに着いた後、FIAのドクターの診察を受けなければならないということだ。
残り2戦の段階でフェラーリはランキング3位だが、2位のメルセデス、4位のロータスと、激しい2位争いを繰り広げている。