F1第10戦ハンガリーGPの決勝レースでフェルナンド・アロンソがDRSを不正使用したとして、スクーデリア・フェラーリに罰金ペナルティが下された。
FIAのテクニカル・オフィシャルは、レース後のデータからアロンソがレース中、DRS計測地点で前方のマシンの1秒以内についていないのにも関わらずDRSを3度使用していたことを発見。問題はレーススチュワードに委ねられ、審議が行われていた。
本来、DRS作動システムは、DRS計測地点で前方のマシンの1秒以内に入った場合のみ作動するようにセットされていなければならない。
審議の結果、スチュワードは、セッティングのエラーに関してはチームに責任があるものの、得られたアドバンテージはごくわずかだとして、チームに1万5000ユーロ(約195万円)の罰金を言い渡した。スチュワードの声明には次のように記されている。
「チームは、DRS作動システムのセッティングを、レース前からレースに向けて変更していなかった」
「それにより、ドライバーは誤った『DRS使用可能』のメッセージを受け取り、(本来なら使用できない場面で)3度そのメッセージに反応した」
「問題に気づいたチームは、すぐにドライバーに連絡し、チームの指示があるときのみDRSを使用するように伝えた」
「(合計1秒未満の)わずかな競技上の利益を得た一方で、カーナンバー3は合法的にDRSを使用できる機会のすべてを活かすことはできず不利益を被った、とチームは主張した」
「しかし、チームにはレギュレーションに従ったシステムを確保する最終的な責任がある」