関谷正徳PETRONAS TOM'S監督が3年の歳月をかけて生み出したワンメイクレース、インタープロトシリーズの1年目最終戦が22日、富士スピードウェイで行われ、プロクラスは平川亮(RSS広島トヨペットIPS)が最終戦を制し、初代のチャンピオンを獲得した。
オリジナルのワンメイク車両『Kuruma』を使用し、プロドライバーとジェントルマンドライバーが組む形で行われるインタープロトシリーズ。第1戦に続き、土曜日にはジェントルマンとプロそれぞれの予選と、ジェントルマンクラスの決勝レース1が行われた。
予選では、ジェントルマンクラスは永井宏明(INGING MOTORSPORT)がポールを獲得。プロは中山雄一(J-Gear号 COOLSHIRT)がPPに。ジェントルマンのレース1では、そのまま永井がポール・トゥ・ウインを飾った。翌22日のレース2でも、永井はまたも優勝。2位には2戦連続でDRAGON(B-MAX・インタープロト)となった。
恒例の同乗走行をピットウォークで行い、迎えた22日のプロクラス決勝。迎えたスタートでは、ウエットだった第2戦の再現かのようにポールシッターの中山の横に、2番手スタートの平川亮が並びかけるが、今回は中山がトップをキープ。平川も無事に1コーナーを通過する。それに続いたのは関口雄飛(B-MAX・インタープロト)で、横溝直輝(INGING MOTORSPORT)がこれに続く。5番手には蒲生尚弥が浮上してきた。
トップを守りたかった中山だが、3周目、平川が猛チャージをみせ中山をパス。それに乗じて関口も中山をかわし2番手に浮上。平川、関口、中山というオーダーに変化する。しかし、5周目には今度は中山が逆襲。コカコーラ・コーナーで関口を抜き返す。
インタープロトならではと言える激しいつばぜり合いが展開された序盤戦だが、その後少しずつポジションは落ち着いていき、平川はジワジワと2番手中山とのギャップを築いていく。トップの平川は、最終的に5秒のギャップを築くと、危なげなく走りきりトップでチェッカー。開幕戦に続く2勝目を挙げ、インタープロト・シリーズの初代チャンピオンを決めた。
2位は中山で、第2戦のウイナーである関口は3位でチェッカーを受けた。4位は蒲生尚弥(ララパルーザ)、5位に横溝という結果となった。