バーバー・モータースポーツパークで開催されているIZODインディカー・シリーズ第2戦。9日に行われた予選では、開幕から2戦連続でウィル・パワーがポールを奪取。2番手にライアン・ブリスコが続き、予選3位はスコット・ディクソン(チップ・ガナッシ)に奪われたもののエリオ・カストロネベスが4番手に入り、ペンスキー勢が速さをみせる結果となった。佐藤琢磨(ロータス/KVレーシング)は、開幕戦と同じく11番手から決勝に挑む。

 金曜は雨もあったが、今日はその心配は無用。ただし、プラクティス3回目と予選は、どちらも午前中の開催で、コンディションは昨日の2回のプラクティスに比べて気温の低いものとなっていた。マシンのセッティングを各チームが着々と進め、予選前のプラクティス3回目ではディクソンが1分12秒188のベストをマーク。1分13秒を切るドライバーが11人も現れた。

 ウォームアップから短いインターバルの後に開催された予選では、出場全者がソフトタイヤを装着して走行。ファイアストン・ファスト6として予選のファイナルステージを戦ったのは、ディクソン、パワー、カストロネベス、ブリスコー、ジャスティン・ウィルソン(ドレイヤー&レインボールド・レーシング)、オリオール・セルビア(ニューマン・ハース・レーシング)。開幕戦で予選2位から優勝したダリオ・フランキッティ(チップ・ガナッシ)は予選7位でファイナルには進めなかった。

 10分間のファイナルステージで見事にポール・ポジション獲得を果たしたのはパワーだった。彼がこのセッション内で記録した最速ラップタイム=1分11秒4546(平均時速115.878マイル)は、第2ステージにディクソンがマークした1分11秒3039より遅いものだったが、トップ6グリッドを決定するのはファイナルステージにおける各自のタイムだ。

 パワーは実に0.2815秒もの差をブリスコーにつけ、開幕からの2戦連続ポール・ポジション獲得を達成。これはバーバー・モータースポーツパークにおける2年連続、そしてキャリア18回目のポール・ポジションとなった。

 予選2位はブリスコ。チーム・ペンスキーがフロントロー独占を成し遂げた。開幕前、バーバーでのオープンテストで速さをみせたセルビアは、今回の予選でも好調をキープ。ファイナルステージに進み6番手となった。

 パワーは、「オーバーテイクの難しいバーバーだけに、ポール獲得はうれしいよ。このコースでのマシンセッティングはバランスを出すのが難しい。予選の第1ステージで悪かったセッティングを、ファイナルステージで状態の良いものとできた」と喜んでいた。逆に予選3位となったディクソンは、「マシンの調子は朝から最高だったのに、一番重要な予選のファイナルステージでオーバーステアになっていた。ポールを逃したのは悔しいが、マシンの仕上がりはとても良いと思うので明日のレースでベストを尽くす」とコメント。

 佐藤琢磨は、第1ステージを通過するものの予選11位。昨年はまだインディカーに慣れていない中で予選6位という好結果を残しているので、今年もファイナル進出に期待が寄せられていたが、第2ステージで予選を終えた。「バランスは何とか良くできたたんですけど、グリップが十分じゃなかった。マシンセッティングが根本的なところで違っているのか、去年出せていたタイムを大きく下回っているし、コーナーも奥まで突っ込んでいけていない。自分たちなりに攻めの戦いはできていたけれど、去年より遅い原因が何なのか、それは解明する必要がありますね。予選こまでで手に入れたデータからウォームアップ用のマシンセッティングを考え、決勝を競争力をもって戦えるマシンとしたい。明日のウォームアップも朝が早いので、決勝とはコンディションが大きく異なるでしょうけれど、何か良いデータを得られるよう頑張ります」と語る。

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