14日からバーバー・モータースポーツパークで行われているIZODインディカー・シリーズのオフィシャルプレシーズンテスト。二日目となる15日はエリオ・カストロネベス(ペンスキー)が、最終セッションで1分11秒9434のタイムをマークしトップ。佐藤琢磨は、2日目に6番手へジャンプアップしテストを終えた。
夜に雨が降ったため、スケジュールが少し変更された二日目だが、セッションはドライコンディションで行われた。
セッション中コースオフするものの最終セッションでトップタイムをマークしたカストロネベスは、「トラックの状態が常に変化していたね。スピンをしたけど、幸いにもダメージはなかった。トラック上はとても競争的だったよ。トップに立った新しいチームたちが我々にハードな仕事をさせてくれた。二日間とってもいいモチベーションだった」とコメント。
「チームメイトもすばらしいよね。お互いにプッシュして、3台とも上位に入れてうれしいよ。我々のチームとしての目標は、どのレースでも1-2-3で終えること。3年間我々は達成していないチャンピオンを勝ち取りたい」と今季の目標を語った。
トップタイムを出したカストロネベスの1秒以内に12人のドライバーが入った今回のテスト。2番手には初日トップだったウィル・パワー(ベリゾン・ペンスキー)。昨年ロード/ストリートで圧倒的な強さを誇ったもののシリーズ2位で終ったパワーは、「このテストで多くのことを学んだよ。今日はピットストップの練習もしたし、開幕に向けて準備は確実に出来ているね」とコメント。
3番手には、チップ・ガナッシのスコット・ディクソンがペンスキー勢に割って入り、ライアン・ブリスコーが4番手だった。
サーキットを驚かせたのは、ニューマン・ハースのふたり。オリオール・セルビアが5番手のタイムをマーク。さらに初日から好調のルーキー、ジェームス・ヒンチクリフも7位に入った。「とても幸せだよ。トップ5になれるなんて本当にすばらしい。チームと一緒にマシンにいい感触を得ているよ。テスト終了1時間前に順位ボードを見たら我々が1位、2位だったときは大声を上げたね。クルマも自分自身もまだたくさんのことをやらなければならないけど、我々はビッグステージに進んだ。みんな、とてもモチベーションを感じているよ」とセルビアは語る。
さらに注目を浴びたのがインディカー2シーズン目に挑む佐藤琢磨(ロータス/KVレーシング))。“Pray for Japan”と震災で被害にあった日本を応援するロゴをマシンに入れテストに臨んだ琢磨は、初日は13位に終ったが、二日目は6番手のタイムを叩き上々の仕上がりでテストを終えた。
昨シーズン、チャンピオンに輝いたダリオ・フランキッティ(チップ・ガナッシ)は11位に沈み、二日ともにトップ10に入れずシーズン開幕に不安を残している。