雨のため2日目の走行が中止となったIZODインディカー・シリーズ第5戦、第95回インディアナポリス500マイルレース。16日には天候が回復し、プラクティス3日目が行われた。トップタイムは、サム・シュミットから参戦しているアレックス・タグリアーニ。スコット・ディクソン(チップ・ガナッシ)はこの日も2番手に付け、3番手にはグラハム・レイホール(チップ・ガナッシ)。ロータス/KVレーシングの佐藤琢磨は27番手だった。
正午から午後6時まで、6時間のプラクティスで各ドライバーは、週末のポールデイに向けセッティングを煮詰めていく。2日ぶりの走行となったプラクティス3日目では、39台が走行した。
3日目トップタイムは、タグリアーニ。昨年のインディ500も好調だった彼は予選で5番手を獲得し、10位だった。しかし、昨年のインディ500前に食中毒を患い、準備は簡単ではなかったようだ。
「昨年はレースウイークの間ずっと食中毒の症状が再発しないか恐れていたよ。幸運にも一度だけしかならなかったけどね。食中毒で病院に行った時は、入院させられそうになったんだ。『明日からスピードウェイを走らなければいけないから、ここには居られない』と話したら、集中治療室で48時間抗生物質を投与して治療してくれたよ」と振り返るタグリアーニ。「今年は、データもあるし、チームメイトと一緒に仕事ができる。かなり強いチームになっていると思う」と好調の要因を語る。
2番手には、初日と同じくディクソンが入り、レイホール、ライアン・ブリスコ(チーム・ペンスキー)、オリオール・セルビア(ニューマン/ハース)と続いている。